これは英雄の物語ではない。命と想いを背負った少年、の戦い。

タイトルから強烈な感情が伝わってくるが、中身もそれに違わぬ熱さと切なさが詰まっている。
「死ぬのは俺だけでよかった」——この一言に込められた思いが、物語全体に深い余韻を残す。
誰かを守るために、自分の命すら顧みない主人公。だが、それを「誰かが見ていた」ことで再び動き出す。
戦闘描写や魔術的設定も丁寧に構築されており、徐々に広がっていく世界観も魅力的。
まだ序盤ながら、キャラクターの感情の濃度が高く、読者を惹きつける力がある。
今後、主人公がどう生き直していくのか——続きが気になる作品です。

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