我が名を問うことなかれ! 絶対に忘れないからっ!

「俺の名を問うなっ!」 この物語のモチーフとして何度も出てきます。この囁きが胸に残ります。そして呟かれる「俺の名を返してくれ!」。人物の哀しみをひしひしと感じさせます。心をざわつかせます。血の染みが靴裏にまとわりつく描写も秀逸です。読んでいる私の足元まで重くするようでした。「絶対に忘れない」素敵でした。

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