わたしがお弁当を作る理由

西しまこ

節約と時短のためですとも!

 みなさん、こんにちは。

 近況ノートを書き過ぎてうざいので(想像)、せっかくなので(?)エッセイにすることにしました。


 わたしは、結婚した当初から、夫のお弁当を作っています。

 わたし自身で言えば、高校生のときから自分でお弁当を作っています。

 長男と次男が幼稚園のときは、夫のお弁当と息子のお弁当を作り、長男が中学生になってからは、そのボリュームも増えて行きました。

 今では、家族全員分のお弁当を作っています。


 夫、大学生の長男、高校生の次男、そしてわたし。

 最初は自分の分のお弁当は作っていなかったけれど、そうするとお菓子をごはん代わりにしてしまうので、自分の分もきっちり作ることにしました。

 毎朝大変だ、と言われるかもしれません。


 大変と言えば大変ですが、お弁当を作るには理由があるのです。

 それは、第一に節約のため。

 今や500円でランチ出来ませんよね? 1000円くらい必要です。

 そもそも500円だとしても、週に500円×4人×5日=1万円かかってしまいます。1000円だと、2万円じゃないですか!

 破綻します。

 破綻しますとも!!

「学食で食べて来て欲しいわ」というママさん発言には、曖昧な笑みで返すのです。

(えー! 毎日学食!? 無理無理っ)

 心の声はそっと隠します。

 よそはよそ。

 うちはうち。

 まあときどき、わたしの体調が悪いときは「今日は特別に学食で食べてもよくってよ」とお金を渡しますが。


 わたしは毎日のごはんをとても大切にしています。

 素材や調味料にお金をかけています。

 結局、素材と調味料に料理の出来栄えは大きく左右されるので、わたしはそこにお金をかけます。


「うちはお米屋さんではお米買えないけどね。高くて」

 そんなことを、ケーキ屋さんで働いているときにオーナーさんに言われました。

 でも、オーナーさんは、ランチはお弁当じゃないのです。何かを買って来て食べているのです。それに、仕事の無い日は外食らしいです。うちは外食は、基本的に誕生日のときとか特別なときだけ。あとはみんなおうちごはんです。

 理由?

 節約のために決まっているじゃないですか!

 どこにどうお金を使うかは、個人の自由。

 わたしは毎日おいしいものを食べたいし(幸せな気持ちになるので)、それに、外食するなら、家では食べられないようなおいしいものを食べに行きたい。空腹を満たすだけの外食はしません。勿体ないから。


 さて。

 お弁当を作る理由のもう一つは時短のためです。

 わたしは、朝、朝ごはんとお弁当を作り、それから夜ごはんの仕込みまでやります。これは子どもが生まれて公園に行くようになったときから生まれた習慣です。基本的に朝全部やっておく。そうすると、公園から帰って来たらすぐにごはんを食べさせて、すぐに寝かせることが出来るから。

 そういう流れで、朝、とにかく出来るところまでやっておきます。

 具体的には、「夜ごはんを30分で作ることが出来るように準備しておく」です。

 わたしは仕事を掛け持ちしているので、ともかく段取りがものすごく大事です。その段取りには料理の時間も含まれているわけです。

 そんなわけで、一週間のメニューを考えるときは、わたしの仕事の在り方を考慮して、さらに息子たちの帰宅時間も加味し、考えます。一週間分の夜ごはんとお弁当を決めて、前日の夜から心づもりをするのです(ごはんを解凍したりお肉を塩麹につけたり)。


 どのあたりが時短か。

 それは、「朝ほんとんどやっておくと、夕方以降に時間を作ることが出来る」という点において時短、ということです。

 新型コロナウィルスが蔓延したとき、夫が在宅になりました。

「おれ、在宅だからお弁当はいらないよ」

 でも、お昼はきっちり食べるし、お昼休憩はします。

 わたしは大変理不尽な思いをしました。

 なんだかずっと台所にいるのです。わたしが洗い物をするとき、彼はソファでスマホゲームをしているのです。なんだかものすごくもやもやしました。


「おれ、在宅だからお弁当いらないよ」

「でも、ごはんは食べるでしょう? だからお弁当作るよ」

「ありがとう」

「お弁当箱は自分で洗うように」

「……はい」


 そう!

 西家のルールは「お弁当箱は自分で洗う」なんです。

 ここが徹底されているので、夏休みであっても、わたしはお弁当を作ります。

 

 某生命保険会社で働いていたときのこと、上司に言われました。

「夏休みだからお弁当作らなくていいでしょう」

「作りますよ」

「何で?」

「夏休みであっても、お昼ごはんは食べるからです」


 お弁当を作らない場合、コンビニとかで買ってくるわけ? ナイナイ! お金ない! 自分で作る? ならばいいけど、当時次男くんはまだ中1で、長男くんは高1。無理無理無理。台所が荒らされる図しか思い浮かびませんでした。

(註:次男くんの方が弟だけど、精神年齢は逆転しています。中1って、ついこの間まで小学生だったんだよ? お弁当くらい用意してあげてもいいとわたしは思ったんだよね。まあ、年齢が上になっても作るけど)


 夏休みであっても、お弁当を作る(そもそも夫くんはお弁当いるし)、そしてお弁当箱は洗う! これですよっ。



 お弁当作りの一番のコツは「頑張らないこと」です。

 いいのだ、適当で。

 隙間があると崩れちゃうから、「ぎゅうぎゅうに詰めること」もポイントです。

 彩り?

 ミニトマトときゅうりでなんとかなるよ。

 チーズとかミートボールとかあると、おかずが足りないときに便利です。

 夜ごはんの残りをお弁当に入れたり、お弁当の残りを朝ごはんにしたりと、そこは余らないように工夫しましょう。




 という感じです!

 一週間のメニューを考えるとき、いかにお弁当に流用出来るかを考えちゃいます。いつも。


 ちなみに、毎朝3合が四人分のお弁当のお米です。

 みんな朝、米を食べるときは、5合炊きます。


 そんなわけで、お米は30キロ米袋で玄米で買っています。

 夢のように消えていきます。

 それでも、お弁当作った方がやはり家計に優しいと思っています。



 以上、お弁当の話でした!

 最近お弁当の写真をXったーや近況ノートに載せています。

 毎回適当お弁当なんですよ。ふふふふ。




    おしまい☆彡

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