古書店で見つけた『魔法之書』により、魔法の世界へと誘われる主人公。『代償』を支払うことによって望むものが得られる魔法を知る。主人公は、『代償はそんなに重くないし、見返りもそんなにすごくない』と見積もる。そして、かねてから秘めていた願望を叶えるため、その代償を支払うが……。そう来たか……と思わずうならされる一作です。
この物語の結末はハッピーエンドの様に思えた。最後に主人公が失ったものは、別に生きる上で最重要な物では無いし、魔法が発動すれば、それの有る無しは関係無い様に思えた。まぁ、もちろん私がそう思うだけで、他の人が読めば、また違う感想になるだろう。 人によって結末の解釈が分かれる作品、それもまた面白い。