天の声さん、誕生秘話

楠木「あたし、考えがすぐどこかにいっちゃうとかまとまらないの。

こんなんでずっと生きてたら、いつの間にか誰かが頭の中がツッコミしてくるの。」


天の声「御名答。私はあなたの思考を整理するための、いわば仕組みのようなものですね。」


楠木「うわ! あんた誰!」


天の声「私はあなたの思考の代弁者。あなたのために出てきたのですよ。」


楠木「むずかしーい」


天の声「……藤宮先生の、心中をお察しします……。

さて。本来は藤宮先生の仕事です。しかし、ここでの会話は、彼女には認知出来ませんゆえ。私が代わりに訂正と解説をいたしましょう。」


以下、天の声さん式文法解説

“とか”は、並列助詞と呼ばれるものです。 “たり”もほぼ同じものですね。


この2つは、本来『複数の例を上げるために、複数回使う』のが正しい使い方です。


先程の楠木のように、 「考えがすぐどこかに行っちゃうとか、まとまらないの。」 と、一文で1回しか使わないようなものは、本来は誤用ですね。


正しくするなら 「考えがすぐどこかに行っちゃったり、まとまらなかったりするの。」

が望ましいですね。


また、楠木は先程、もう一つ文法を間違えていますね。


「誰かが頭の中がツッコミしてくる」

ツッコミしてくるのは、誰か? 頭の中?

たぶんこれは、「誰かが頭の中にツッコミしてくる」が正しいでしょう。


……毎回こんなようなものを解読する藤宮先生。

……頭が下がりますね。

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