「周りと違うと、社会に馴染めない」と感じている主人公・藤田。彼のもとに、訪問者が現れる。時刻は深夜の一時。あまりにも怪しいがすぎる。
しかも、開口一番に「カリフラワー星人保護団体のものです」。呆れ半分で問答していると、カリフラワー星人はとうとう藤田のもとへ。
なぜ、カリフラワー星人は藤田の元へやってきたのか。その理由とは。また、星人は藤田にある選択をせまる。藤田の出した答えとは……?
ホラー的にならないどこかコミカルなテンションと、独創的なカリフラワー星人の姿が印象的。
本作が問いかけているのは、人間個々人の社会での「居場所」の問題だ。それは「彼女」の口を通して語られる。自分だけじゃないよな、とほっこりさせられること必至。
コミカルなテンションの異色なSF作品で、読んでいてほっこりとした気分になりました。