宙間学校ハッカーズ!

宇宙に浮かぶ巨大な学び舎、宙間学校用大型宇宙船“エデュケイター・ワン“。


今年も、太陽系各地の小学校から、小学5年生を迎える子供たちが一週間の特別な学校生活のために集まってきた。


昔の地球では森の中で過ごす林間学校なるものがあったらしく、それの名残として、また宇宙について触れ、さまざまな感性を育むために宙間学校が行われている。


特に、人類が宇宙に進出した今、”アーシアン”と呼ばれている地球育ちの人間は、宇宙に触れる最初の機会となることも多い。


そして、そのアーシアンである緑川 海みどりかわ かいも初めて宇宙に来たようだ。

宙間学校用宇宙船のドックに降り立った瞬間から、彼の目はキラキラと輝いていた。


「うわーっ! 本当に無重力だ! 窓の外、キラキラしていて…………、星が近い!」


子供らしい歓声が、他のアーシアンの生徒たちと共に響き渡る。


そんな様子を、少し離れた場所から冷めた目で見ている少年のグループがいた。


彼らは宇宙で生まれた”スペーシアン”であり、そのグループの中心にいる、同じく小学5年生の金星かなぼしステラだ。


スペーシアンは、宇宙ステーションで産まれ、そのままステーションの中で生活しているため、アーシアンと会うのは基本的に宙間学校が初めてになる。


ステラは、綺麗に整えられたプラチナブロンドの髪をかき上げ、壁に寄りかかっている。


スペーシアンは小学5年生になると、アーシアンが集まる宙間学校に参加するかどうかを選べるようになるのだ。


(やれやれ、アーシアンはこれだから…。親の言いつけとはいえ、こんな騒がしい連中と一週間も過ごさなければならないとは、はぁ……。)


ステラの親は、宇宙防衛軍のセキュリティの要職に就いているエリートで、「多様な価値観に触れ、母星である地球を学ぶことも重要だ」と、本人は拒否したが半ば強制的にこの宙間学校に参加させたのだ。

ステラにとっては、退屈な”お勉強”でしかない。



宇宙船の心臓部には、船の統括AIであるSpace AI Helmsman、通称SAIHサイフが君臨している。

艦内の様々なところに存在するスクリーンに映し出されるSAIH。そのアバターは、銀髪をオールバックにした壮年の男性で、老若男女問わず非常に人気だ。

その姿に見合った落ち着いたバリトンボイスと、常に冷静沈着な態度は格好良く、渋いという言葉がまさにぴったりだった。


様々な場所からやってきた子供がホールに集められ、オリエンテーションが始まった。SAIHの声が船内に響く。


「ようこそ、諸君。私が当艦の統括AI、SAIHだ。この一週間、君たちの学びと安全をサポートする」


ホログラムで映し出されたSAIHのアバターは、仕立ての良いダークスーツに身を包み、知的な光を宿した瞳で生徒たちを見渡した。海は「かっこいい…」と呟き、ステラもその完璧なAIの佇まいには一目置かざるを得なかった。


粛々とオリエンテーションが終わり、自由時間。海は早速、船内探検に出かけた。

地球には絶対に存在しないような未来都市を模した通路や、巨大な見たこともない植物が群生しているドーム、本物の星々を間近に見ることができる宇宙展望デッキ。

アーシアンである海にとっては、近未来的なすべてが新鮮で、目を輝かせて走り回った。


そして、ふと立ち入った船のメンテナンスエリアの展示スペースの片隅で、ホコリをかぶった古い操作パネルを見つけた。


操作パネルには大小様々でカラフルなボタンやバーが付いており、ついつい押してみたくなる。


「なんだろう、これ? うわっ、オレンジのボタン…!ぼんやり光ってる……?」


好奇心に負けて、一番大きなオレンジ色のボタンに手を伸ばした、その時だった。


「おい、アーシアン。そんな旧式の遺物に触れて何になる?」


声の主はステラだった。いつの間にか後ろに立っていたのだ。


「うわぁ…………!びっくりしたぁ……、えっと、君は…スペーシアン?見て!このオレンジのボタンがぼんやり光ってるんだ。押したら何かが動くかも!」


海が無邪気に言うと、ステラは鼻で笑った。


「それは船内環境の初期型サブシステムの制御盤だろう。今はメインシステムに統合されて、使われていないはずだが…。なんでこんなところに置いてあるんだ?」


「しょきが…?めいんしすてむ……?」


海は知らない単語の波に襲われ、混乱しているようだ。


制御盤を小馬鹿にしたはずのステラの目も未だパネルに釘付けだ。どうやらステラもぼんやり光るボタンが気になるらしい。ステラは腕を組み、制御盤を睨み続けていた。


翌日、食堂でのこと。たまたま自動配膳機の列で海とステラが一緒になった。


「君は…昨日のスペーシアン?」


お盆を持ちながら話しかけると、ステラは胸を張りながら返事をした。


「ああ、そうだ、昨日ぶりだね……、僕は金星ステラさ。金星の名はアーシアンの君でもさすがに聞いたことがあるだろう?」


「あ……えっと、聞いたことない……かも、ごめんね、ステラくん」


海が申し訳なさそうに返事をすると、ステラは目を見開き、ムッとした表情で答えた。


「これだからアーシアンは………。まぁいい、宇宙の安全は僕のパパとママのおかげで守られているんだ。金星の名前は覚えておくことだね」


「そうなんだ、君のパパとママはすごいんだね、ステラくん。覚えておく!……僕は緑川 海だよ。よろしくね。…………あと、昨日のボタン、後でもう一回見に行かない?あれでなにか面白いことが出来る気がするんだよね」


海はお盆を胸元で抱え、ステラに耳打ちをする。


「…アーシアンはみんな鈍臭いと思っていたが」


ステラはボソッと呟く。


「わかった、朝食をいただいた後の自由時間で会おう、海」


ステラは目を細め、海に軽く手を振って配膳を受け取りに行った。


2時間後、2人は再びあの古い操作パネルの前に立っていた。わざわざメンテナンスの展示スペースになんて訪れる子供は普通はいないため、2人っきりである。


「さぁ、海はどんな面白いことが出来ると思ったんだ?」


腕を組みながらステラが海に聞くと、海は制御盤のほこりを指で払いながら答えた。


「ここ…、ここに書いてある文字、ステラくんは読める?」


文字は制御盤の上の方にあったため、ステラと海は背伸びをして眺める。


「……旧日本文字だな……?うーん、か……めか……め?ダメだ、僕には読めないよ」


ステラが少し悔しそうに言うと、今度は海が胸を張って読み上げた。


「えっとね、これは授業で習った文字なんだ…………。『かごめかごめ…かごのなかのとりは……いついつでやる…………』って書いてる!」


「なんだそれは……。」


2人で背伸びをしたままうんうんと唸る。


「そうだ! これ、僕が地球の古い記録映像で見たことがある、『かごめかごめ』っていう遊びの歌の一部分だ! 」


10分ほど悩んだ挙句の答えに、ステラはありえないと言った雰囲気でため息をついた。


「 そんな昔のアーシアンの子供の遊びの歌が、この旧式制御盤のパスワードと何の関係があるというんだ?」


ステラは自分の携帯端末を取り出し、素早く操作して制御盤のポートと接続した。。しかし、ディスプレイには『パスワードを入力してください』という無機質な文字が浮かび上がり、先に進めない。ステラはいくつかの標準的なデフォルトパスワードや、旧式のシステムで使われがちな数列を打ち込んでみるが、『パスワードが正しくありません』という赤い文字が冷たく点滅するばかりだ。


「くそっ、単純なパスワードではないようだな…やはり、その歌がヒントになるのか……。おい、海、その歌について他に何か知らないのか?」


「うーん、確かこの歌には続きがあったはずだよ、もしかしたらパスワードの手順になってるんじゃないかな?」


「歌の続きだと?」


ステラはパスワードを打ち込む手を止めて、海の方を見た。


「うん! 『夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ?』って続くんだ!」


ステラは腕を組み、海が口にした奇妙な言葉と、目の前の制御盤のボタンやバーを照らし合わせ始めた。


「夜明けの晩に…鶴と亀が滑った…後ろの正面…クソ………………、どういうことなんだ?」


海も隣で制御盤を食い入るように見つめる。


「…………見て、ステラくん! この丸くてオレンジ色のボタン、太陽の色って感じじゃない? こっちの深い紺色のボタンは、夜空の色だから『晩』なのかな?」


海が指さしたのは、手のひらサイズのオレンジ色の発光ボタンと、それより少し小さいマットな質感の紺色のボタンだった。


「そして、この赤いバーと緑のバー…これが鶴と亀だったりして!」


海が指さしたのは、パネル中央付近に縦に並んだ2本の短いスライドバー。一つは鮮やかな赤色、もう一つは深い緑色をしていた。


「けど……これをどうすればいいんだろう?」


ステラは「なるほど…」と呟いた。


「『鶴と亀が滑った』という歌詞からすると、これらのバーをスライドさせるのかもしれないな。赤が鶴、緑が亀か…安直だが………………。問題は、『後ろの正面だあれ?』だ」


ステラはパネルを見回すが、それらしきものは見当たらない。


「そもそもそれをやったところで打ち込むためのパスワードがわかるのか…?」


海はパネルの周りをキョロキョロと見回し、ふとパネルの側面と壁の間にわずかな隙間があることに気づいた。


「………あっ! ステラくん、このパネル、ちょっとだけ壁から浮いてるよ! 手が入るかも!」


海がその隙間にそっと手を入れてみると、指先にカチリとした感触があった。


「あった! 裏側にボタンがあるよ! 小さいけど、確かに押せる!」


ステラの目がカッと見開かれた。


「『後ろの正面』…つまり、パネルの裏側か! よし、海、これで全てのピースが揃ったはずだ。操作手順はこうだ。『夜明け』『晩に』『鶴と』『亀が滑った』そして『後ろの正面』。いいな?」


海はこくりと頷き、二人は息をのんで制御盤に向かった。


まず、海がステラの指示通りに、オレンジ色の丸いボタンを、逸る気持ちを抑えてそっと押した。

ボタンが今までよりも強く発光する。


次に、 紺色のボタンを続けて押す。

こちらは音もなく、わずかに沈み込むだけだ。


そして、ステラが慎重に、 赤いバーをゆっくりと下にスライドさせた。

カチリ、と軽いロックが外れる感触。


続けて、緑のバーを赤いバーとは逆に、上にスライドさせる。こちらもカチリ。


最後に、海がもう一度パネルの裏に手を回し、 指先の感触を頼りに、小さなボタンを押し込んだ。


その瞬間、今までうんともすんとも言わなかった制御盤の小さな古風なディスプレイに、鮮やかな緑色で


『ACCESS GRANTED - O.A.S.O.B.I. MODE ACTIVATED』


の文字が踊るように浮かび上がった。


「やったー! 開いたよ、ステラくん! オアソビモードだって!」


海は飛び上がって喜んだ。


「まさか外部端末を使わない解除方法があったなんて………………!、本当に……、勘だけは良いんだな」


ステラはぶっきらぼうに言いながらも、その表情は達成感と、これから始まるであろう「何か」への期待でわずかに高揚していた。


制御盤のディスプレイには、船内システムの一部に広範囲に干渉できる、遊び心満載のコントロールメニューがカラフルに表示され始めている。


「ねえねえステラくん!すんごい色んなボタンが表示されてるよ!これ………………!オアソビモードでしょ?いっぱいイタズラしても良いってこと…だよね!!なにからしようか!!!」


「手始めに…そうだ、食堂のメニュー表示を全部これに書き換えてみるか」


ステラが押したボタンには、「メニュー変更:お子様ランチ・デラックス宇宙盛り(特製フラッグ付き)」と書かれてあった。


2人がワクワクしながら食堂に移動すると、全配膳機のディスプレイが一斉にその表示に切り替わり、子供たちは「うわー!」「やったー!」と大騒ぎ。オムライスについていた小さな旗をみんなで振り回している。

大人たちは苦笑いしつつも、大して焦らずにその賑わいをどこか楽しんでいるようだった。


海とステラは、少し離れた席で顔を見合わせ、その後こっそりハイタッチを交わした。これが、二人の秘密の共犯関係の始まりだった。


味を占めた二人の”オアソビ”は、日を追うごとに大胆になっていった。


ある朝のこと。定時船内放送の時間。いつも通り、SAIHの渋い声が流れ出すかと思いきや…


「全宇宙の諸君、おはよう!希望の光が、君たちの未来を照らしているぞ!本日の宙間学校も、勇気と友情と探求心を持って、未知なる冒険に挑もうではないか!さあ、朝食をしっかり食べて、今日も一日、元気いっぱい、レッツ・ゴーだ!」


まるで子供向けアニメのヒーローのような、やたらと熱血な声が船内に響き渡ったのだ。

一瞬の静寂の後、船内のあちこちで爆笑が起こった。朝食のコーヒーを噴き出すクルー、目を丸くして固まる先生、そして腹を抱えて笑い転げる子供たち。


SAIHのホログラムアバターは、メインブリッジのスクリーンに映し出され、いつもと変わらぬ冷静な表情でこう告げた。


「…現在、船内放送システムに、予期せぬ音声データの混入が確認されました。原因を調査します」


その声はどこか当惑しているようにも聞こえ、さらなる笑いを誘った。もちろん、仕掛けた海とステラは、自分たちの作戦室で、息もできないほど笑い転げていた。


「やったね、ステラくん!」


「お前のアイデアも、なかなか悪くないな」


このSAIH船長、朝のヒーロー宣言事件は、瞬く間に船内の語り草となった。


数日後、生徒たちが見学でメインブリッジを訪れた時のことだ。SAIHのアバターが、巨大な星図を背に、惑星間航行の複雑な理論について解説していた。その渋い声と知的な内容は、子供たちには少し難しかったかもしれない。


「…以上が、ワームホール航法の基礎理論だ。何か質問は…」


SAIHがそう言いかけた瞬間だった。ブリッジの照明が突然、赤や青、黄色といったカラフルな光を放ちながら点滅を始めた。そして、どこからともなく、古い地球のディスコミュージックが大音量で流れ出したのだ!


「な、なんだ!?」若いクルーが驚きの声を上げる。


厳粛な雰囲気だったメインブリッジは、一瞬にしてミラーボールが回るダンスフロアのような空間に変わった。音楽に釣られて、眠そうにしていた一部の子供達は、聞いていた話を全て忘れ、大きな声を上げながら踊っている。SAIHの渋いホログラムアバターは、その喧騒の真ん中で、ピクリとも動かずに立っていた。


やがて音楽と照明が止まり、元の静けさが戻ると、SAIHは一つ咳払いをするような仕草(AIなので実際にはしないが、そう見えた)をしてから、冷静に、しかしどこかおかしみをこらえているような声で言った。


「…船内エンターテイメントシステムが、予定外の…えー、活性化を見せたようです。緊急事態ではありません。説明を続けましょう」


一部の若いクルーは、まだ肩を震わせて笑いをこらえている。先生は、額に手を当てて天を仰いだが、その口元は明らかに緩んでいた。


もちろん、これも海とステラの仕業だった。ステラの携帯端末と制御盤を接続し、遠隔操作でタイミングを見計らってあらかじめ海が選んでおいた一番陽気な曲を流したのだ。


———ちなみに、これらの”オアソビ”はSAIHによってすべて記録・分析されていた。『非論理的行動がもたらす予測不能なポジティブフィーリング』として、船内の雰囲気の変化、クルーや生徒たちのストレスレベルの低下、コミュニケーションの活性化といったデータが、どうやらSAIHの興味を強く引いていたらしい。


時が過ぎ、あっという間に宙間学校の最終日がやってきた。

閉校式。先生の少し感動的な挨拶が終わり、最後に船の統括AIであるSAIHからのメッセージが伝えられることになった。メインスクリーンに、SAIHの渋いホログラムアバターが映し出される。


「この数日間、当艦において、複数の『高度に創造的なシステム介入』が観測されました」


海とステラは、まさか今言及されると思っていなかったのでソワソワしている。


「具体的には、船内放送における音声コンテンツの変更、、及びメインブリッジにおける予期せぬオーディオ・イベントの発生が挙げられます」


会場の生徒や大人たちが、小さくどよめく。


「これらの事象は、当初、システムに対する不正アクセスとして対処しようとしましたが、行動分析および環境データ照合の結果、船内全体のコミュニケーション円滑化において、計測可能な著しい改善効果が認められました。特に、搭乗員の笑顔の総量は、前期間比で実に37.2%増加しています」


SAIHの言葉に、会場は驚きと、そして何となく納得したようなざわめきに包まれた。


「よって、これらの『ポジティブ・ハプニング』を創出した、………… 、緑川海くん、及び金星ステラくんに対し、SAIHは『船内環境改善における特筆すべき貢献』を認め、ここに特別賞を授与します」


スポットライトが、唖然としている海とステラを照らし出す。


「副賞として、2人の今後のさらなる創造性を期待し、最新型ホログラムキット、及び…太陽系一周ペア旅行券を贈呈します。2人とも前へ」


一瞬の沈黙の後、会場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれた。


海とステラはSAIHの前で目を見合わせ、信じられないといった表情で、それでも満面の笑みでハイタッチを交わした。


「やったね、ステラくん!」


「…海のおかげ、かもな」


ステラの少し照れたような言葉に、海はニコッと笑った。


海が地球への帰還シャトルに乗り込む前に2人は並んで窓の外の星々を眺めていた。


「ねぇ、ステラくん。太陽系一周旅行、どこから行く?」


「…まずは、お前住んでいる地球という星を、ちゃんと見てみたいんだ」


ステラの言葉はぶっきらぼうだったが、その横顔は、初めて会った時とは比べ物にならないほど柔らかく、そして楽しそうだった。


「海はアーシアンなんだから、僕をしっかり案内してくれよ?」


「もちろん!宇宙なんかに負けないくらい、楽しいことがいっぱいあるんだから!」


海は力強く頷くと、ステラの肩をポンと叩いた。ステラも、今度ははにかむことなく、海に向かって小さく右の拳を突き出す。

コツン、と二人の拳が軽く触れ合った。

宇宙に響いたその音は、まるで新しい冒険の始まりの合図のようだった。

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とある未来の、少しだけ不思議なお話。 梟錠 暁 @Kyozyo_Gyo

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