魔法少女っていつも必ず戦い続ける存在。だからこそのハッピーエンド。

 行きつ戻りつな入れ子のような全体構成で展開され、開かれては畳まれていく物語。
 ずっとどこに行ってもどこであっても戦う「運命」にあるという存在は、よく考えればあまりハッピーな存在とは言えないのかもしれません。
 そしてなぜか魔法少女になった途端になぜか学んでもないのに使えるあれこれの技は、そんなアンハッピーになりそうな運命すら、その手で切り拓きハッピーな未来をきっとつかみ取るのでしょう。
 ご都合主義的な部分をうまくテンポよく進めていって、その勢いのまま結部へ。流れるような話の展開に、一気に最後まで読ませる物語です。