第31話 妙な予感
昨日、祭日の月曜日。用があってブックオフに行った。まあその、これまでたまったものを一部売るためである。酒代にするのかと思った人、その指摘は私的には非常に正しい。そうと思われても仕方ない行動に後に出たからね。
それはともかく、そのブックオフでレジに並んでいた時、ふと、近くの本棚に目をやったのね。そこは、漫画のシリーズぞろえが上から順に置かれていた。何故か知らんが、セーラームーンもあったよ。少し前に並んでいた女性の二人組が、セーラームーンがあることにいささかビックリして話題にしていた。そんなン聞かされたらどうしても、ワシかて、見てしまうやないかい。確かに、あった。
その時はしかし、気づいていなかったことが一つ。
この日は混雑していてずいぶん並んでいたのよ、人が。
でもって、査定に時間がかかるって話だ。いったん帰って昼飯も食し、少し横になってぼちぼちと行きたいところではあったが、仕事しました。はい。今回は、ヘルマン・ヘッセの随筆の日本語訳の打込。これは、埋もれている訳ですからね。こうでもしていかないと、人に読んでもらえないから、まずは打込から、ってこと。
さてさてさてい、査定のほうだけど、夕方くらいまでかかりますと言われていましてねぇ、もう、慌ててもしゃあない。で、どうせ行くならということでさらにいくらか売れそうなものをピックアップ。
そうこうしているうちに、15時過ぎ、電話が鳴った。査定ができたとのこと。
後々のことを考え、しばらくパソコンで仕事をして、16時少し前に寓居を出発しました。自転車に乗ること約20分、改めてブックオフに参上。追加の査定をしてもらおうと並んで、ふと、前に来た時の本棚を見た。すると、なんと!
「セクシー田中さん」
のセットが、上の段に置かれているではないか!
嗚呼、なんだかんだでこうして読まれているのかと、妙に納得したような、それでいて、何かなぁと、少し心にもやが残った感じ。不吉な予感とまでは言わないけど、そこまでにもならない不完全燃焼な奇妙な予感が、ね。
ともあれ査定を終え、その金を銀行に入れて夕方の居酒屋に久々に突入。このところ、昼から飲むことはあっても夕方にのみに出ることなんてなかったからね。
この日は久々に飲み放題でもつ鍋を食して野菜をしっかり補給しました。19時前に店を出たら、あたりはもう暗くなっていた。ついこの前までは、まだ明るい時間だったはずなのだが。でももう、彼岸も近いからね。
そして、翌朝。
こうして今も仕事をしているわけだけど、その仕事中、ふとツイッターXに目をやると、日本のトレンドの中に、あるではないか!
「セクシー田中さん」
気になったので、どんなツイートがあるのかとざっと目を通した。
案の定、それと同じ構図の事件とまではいかないのかもしれんが話題になるようなことが発生している模様。妙な予感の伏線がこれで回収されたってことか。
やれやれ。
ま、これ以上読んでも仕方ないやってことで、もう少し仕事して、出かけることにします。今日は夕方まで、用事があるからね。ではまた。
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