第28話 メロロンの封印していたもの

第30話 プリキュア! キラッキラン・フォー・ユー! 実況中継

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この続きの要素も入っております。


メル ~ 人魚の女王様にして押しかけアシスタント

名代 ~ プリキュア御意見番・名代藤本定義


・・・・・・・ ・・・・・ ・


メル 結局、メロロンはうたらとトモダチとやらになりたかったけど、それを封印しておったってことみたいやな。

名代 そんなもの封印してどないするのやと思ったわ。なんも無駄に喧嘩する必要もないが、無駄に群れ合うのはもっといかん。派閥などもっての外。いつ頃かの阪神球団でもあるまいし。

メル そういう世にもいかついおじさんらぁと一緒にしてあげなさんな。

名代 いやあまあなあ、ねえたまだけとやたらにメロロンが強調していたのは、要はツンデレみたいな感じやったけど、目的達成のためならなんとやら、みたいな感じにも見えんではなかったな、今思えば。

メル せーくんはチャンドラ・ボースみたいなものと言われたそうね。

名代 そうよ。印度の留学生の人に。わっはっは。

メル あんたはまあ、それでええわ。あの置かれた状況を突破するには、そうせなしゃあなかったろうな。ほれ、2・26事件の教育総監の娘さんの本の題のような言葉をあんたどうせ、寝言呼ばわりするのやろ。

名代 あんなもん字義通り信じとったら、ワシの人生が詰んでしまうわ。


メル それはもうわかった。で、メロロンさんじゃ。あのツンデレ妖精サン。

名代 しかし彼女はなぜ、うたらとトモダチになることを封印してハートきらりロックなんかかけたのやら。ドイツ風女王陛下もブックリヨ状態やったな。

メル プリルンの場合は涙の選択やったけど、メロロンの場合はどうやらあんたに近い要素が見えたね。

名代 悪魔とでも手を結ぶ、ってか❓

メル そこまで言うのは難かもしれんけど、そう思えたわね。

名代 あえてねえたま命をわめくことで、目的達成に向けて悪魔というかあの謎の蜂の巣というかと手を結んで、プリキュアになった、と。

メル そんなところじゃない❓ で、あんた、私には陛下の敬称いちどたりとつけて来んのに、ピッカリーネさんには陛下呼ばわりか。

名代 まあ、神々しさはあるからのう。バカでかいが決め手の大味オバハン人魚にんなもんあるかいなってこったぁ。

メル 誰が大味オバハン人魚じゃ、アホ。

 おっさんのノンフィクションみたいに繊細さのかけらもないってか❓

名代 ようわかってんじゃん。で、ワシの作品、そんなに繊細か❓

メル 大胆に攻めているようで、繊細さは感じるよ。

名代 それはええけど、ねえたま、メロロンの奴さん、うたに初めてフルネームじゃねえ呼び方しよったな。普通にファーストネームで「うた」言いよった。ただし4人のうちの最後やったけど、ここはまあ、そう描くところではある。

メル そや、そういうところきちんと読み取るところは、あんたの繊細さの表われやと思うよ。別にけなしてないからね。

名代 さよか。


名代 でな、殺気はねえけどさっきTVERでもっぺん見直した。ハートきらりロックとやらに封印されたメロロンにしてもクラヤミンダーにされたアベックにしても、一つ共通点を見つけた。この手のものの宿命として、頼ろうとするものはその御利益の側面ばかりを追い求めるわな。それを戒める。そういう機能を、このハートをロックは持っとるわ。ヘルマン・ヘッセの詩じゃねえけど、最後は自らの脚で歩かなければならんの。そのための「封印」であった。これはメロロン。

 それからそのハートをロックにやたら縋り付こうとするアベック諸君の男。あのアンチャンも、そこを勘違いしかけておって、それであの謎の鍵に頼ろうとするあまり彼女に振られかけたわな。まあ、欲どおしい願いを全部かなえてあげまっせ、努力もなんもせんでええ、言うわけにはいかんわ。

南海の野村はテスト生で入って2年間は必死でバットを振って、3年目のハワイキャンプで鶴岡親分に認められて4年目で本塁打王や。まだ中西太全盛期やぞ。なんもせんと本塁打王なんか取れたわけもないで。

 カネやんにしても、高校時代はしっかり走れ言われて走って体作っとったからこそ、途中でプロ入りしてもすぐ通用するレベルに達しておったわけよ。

 なんだかんだで、欲どおしい願いだけ厚かましく何とかなどと云う話は通用せんってことを物語を通して宜しく換骨奪還して描けておるとワシは思った。


メル せーくん、あんた、また野村克也や金田正一か。相変わらずじゃね。

 それから何、ハートをロック❓ 松田聖子の歌をひそかに出しなさんな(苦笑)。

 それはええけどあんた、いつかのドラフトのときのあの法華経唱えたのはどうやら実話らしいな。松井阪神入団を願って、偽ラッパの必死のパッチ法華経か❓

名代 ばれたか。ま、あれはギャグにできるからええやろ。まじめな話、メロロンはキラキラントの救世主になり得る素養を持っておる。光しか知らんのではなく、闇も知っておかねばな。

 田中角栄さんが「小沢には政治の表と裏を教える、羽田には表だけ教える」とか何とか、小沢一郎や羽田孜の初当選時に言われたらしいが、メロロンは小沢一郎並の立ち位置にあるキャラクターということになるわな。

メル 小沢一郎と同列にされるのは、なんかメロロンかわいそうじゃの。

名代 いや、このくらい言うてやったほうがええとわしゃ思う。あの妖精サンはそれだけの素養がある。

 長々と詩らしきを述べ倒しよったが、鍛えれば、ヘルマン・ヘッセくらいの詩を作れるようになる素養は、あるわ。

メル で、鉄は熱いうちに打て、ということかな。

名代 せや。で、メロロンに、激励の、喝❣ 

メル あんたらしいな。


名代 それから、今回の問題解決に、彼女らは「キズナのリボン」というメロロンが見つけてきた小説らしきものをヒントに使った。一方あのフランシーヌもといチョッキリーヌは、ビジネス書もどきを読んで何とかしようとあがいとる。要はこれ思うに、要領だけのハウトゥーものに頼ろうとしているわけな。目先の小手先レベルの効果はないこともなかろう。何かのきっかけにはなるかもしれん。しかし、大きく物事を解決するに当たっては、小説のような作り話、ひょっとノンフィクションもここに入るかもしれんが、そういう自分の目先の問題とは一見関係なさそうな何かがきっかけやヒントになることもあるということを、さりげなく教えとる。

 これは、制作者にあっぱれ❣

メル せーくん、司法試験受験しとる頃のある講師の弁護士さんの言われとったことが形を変えて役に立ったみたいやな、今日の物語を見るときに。

名代 それはつくづく思うで、ねえたま。それと、塾をやめる前後に読んだビジネス本。ああいうのはねぇ、その通りしてみようってまずそうはできん。チョッキリーヌの場合はまあ、案の定のお馬鹿さんレベルやね。


メル そろそろ仕事行かなあかんやろ。終わったら一杯飲むねんやろ❓

名代 まあな、今日はこのへんにしとこ。

メル ほな、気をつけてな。

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