異世界。そう来ましたか…やられた。ものすごい問題作です。やられました。
とにかく、でっかいナスビだよ。でっかいってどれくらいだよ?暗闇にヘタ付けたようなもんだよ。落語の発想はたまに宇宙だ。宇宙は簡単に作れるそう異世界なんて簡単にできるのさ。天才だな🙄
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(154文字)
いきなり異世界へ!もしも、わたしが主人公であったなら、しばらく、いや、数年気が付かなかったかもしれない。それは、わたしが粗忽で大雑把であるから……そう、きっとそうだと思います。異世界へゆく物語は王道……でも、かなり斬新な物語です。
微妙な差異奇妙な感覚わずかなズレかすかな違い? 耐えられない!!ここは俺の世界じゃない! ここで俺は暮らしていけるのか!!ここじゃない、ここじゃないんだ!! こんな異世界は嫌だ、頭が狂いそうだ!!実際、トリックアートを再現した部屋なんかにいると平衡感覚狂いますしねほんのわずかな違いでも人は耐えられないのではないでしょうか?(まじめに語る)
たった328文字でこんなに笑った作品は今まで無かった。こんなに人を喰った作品にも出会ったことは無かった。だけど楽しく読ませてゐただきました。“い”と“ゐ”(これが変換候補に出てくるの遅ゐ!)は厳密には発音が違うらしゐ。現在、このゐ(あゝ、遅ゐ!)を名前のふりがなに使ってゐる人はゐるのだろうか。もしゐるとしたら、戸籍にふりがなを付けなゐとゐけなゐ法律ができたばかりなので、役所がちゃんと処理出来るんかななどと無駄な心配をするのであった。あ、これおススメレビューでした!読んでみてね。おススメですよ。
読み終わった時に、思います。ああ、「異世界か!」と。
ゐやあ、最近福井見ねゑなと思ったら、アゐツ、異世界行ッたッてよ。……ドンナ異世界なンでしょうね?まずね、こんなに短い異世界の話初めて読みましたよ。1分もかからず読み終えてしまうにも関わらず、とんでもない世界に迷い込んじまったんだなあと思い知らされる物語にございます。ご一読を!
夢で神様に「異世界に転移してもらう」と言われた福井君。さて、福井くんが転移した異世界とは。大人の言葉遊び、あなたも楽しんでみては?
このラスト数行の雰囲気でクスッと来ますね。 異世界に行ったらしい福井くん。でも、違いがよくわからない。 そして発見される「決定的違い」。 細かすぎる! だがその細かい一部分が、それからの数行を濃厚に侵食していく。 この一部分が変わるだけで、本当にガラリと雰囲気が変わります。 明治や大正辺りの文学を読んでいるような。 文字のパワー半端ないな、と実感させられた一作でした。
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