第15話 宇宙船のヌシより
などと格好つけたものの、手がかりはまったくない。
まず、サーイの書いた手紙を読んでみた。
……読めるわけないだろ。現地人の俺には言語チートはインストールされてないんだ。
でも、配置から予測できるものがある。
すべての手紙の末尾に、2文字(それが2文字なのかも怪しいが、少なくとも独立した2つの矩形領域におさまる図形が確認される)が書かれている。
これがおそらく、サーイの向こうの世界での名前。
1文字目もまあまあだが、特に2文字は、複雑な図形だ。
少し傾いた横線
点が3つ
横線の両側にひげ
点が1つ線が1つ点が2つ
横線1本、斜め線3本、うち2本が交わっている
はあ、それがわかったって何になるのか。
そんなことより、その、
この手のケッタイなテクノロ……魔法については、アイツに聞くしかないか。
―――――†―――――
エグゼルアともまた異なる異世界では、世界の破滅となる兆候が見られていた。危機を察した住人の一部が、≪助け船≫を使って脱出を行った。破滅を仕掛けた張本人は追手を差し向け、≪助け船≫を攻撃。防御手段はあったが上手く発動させることはできず、追い詰められた≪助け船≫は、行き先がどこの世界になるかわからないまま
彼らは、湖の底に身を潜め、彼らが持つスキルを現地人に提供する見返りとして……
―――――†―――――
ええと、詳しくは前に書いたので https://kakuyomu.jp/works/1177354054897497274/episodes/1177354054922449511 を読みなはれ。
つまり、この≪助け船≫……あわわわ、エピソードタイトルに宇宙船って書いてあるじゃん、その、宇宙船に乗ってきたヤツだったら知ってそうな気がしたので、カルザーナに許可をとって、資料を取り寄せたのだ。ヤツは今
本編読んでくれた人のために念のため言っておくと、とりあたま。
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