風呂あがり。孤高のクール系ギャルは、学校では誰にも見せない姿で俺と駄弁る。
きたみ詩亜
〜prologue〜 奈良野澄芳×坂木道晴=カノジョの素顔。
シアーグレージュの髪。
涼やかな目元に、赤いピアス。
──隣の席。
ひとり、読書にふけるクール系ギャル、
彼女の前に、イケメンなひとりの男子が現れる。
「奈良野さん、放課後、ふたりで遊びに行こうよ??」
「……放課後は忙しいから無理」
「……ハハッ、じゃあまた誘うよ!!」
すげない彼女の答えに苛立ったのか、渋面を浮かべ、そそくさと立ち去る男子。
──ピロン。
俺──
『道晴くん、今晩もいつもの時間に、スーパーの前で待ち合わせねっ!』
『分かった、澄芳』
隣の彼女からのレイン。
怜悧な彼女が、俺にだけ見せる、ありのままの姿。
──なぜ、俺だけが彼女からそんな特権を得ているのか。
その理由は……。
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