Operation『DARK STAR』

カットフルーツ

第1話『灼熱の合同訓練』前編

ーアムリア大陸ー

東にローベン大陸にローベル海、西にエーゲス大陸にエーゲン海、北は今は無き帝国ガルベルが繁栄し衰退したガルベ大陸…南はアラガ海を望む。まさに中央大陸である。

この地球(ほし)では戦争、紛争、民族問題……数えるのはとてつも無い数が毎日繰り広げられている。

私はフリージャーナリストの

【ダン・A・バートン】年齢は30だ。

『1998年夏、私は巷で有名であった国防空軍精鋭達の祭典への招待状を勝ち取ったのだ。』

心の声

やったー!ついに、ついにやったぞ!取材先に私の友人が戦闘機の整備員をしており便利を図ってくれたのは内緒だぞ!


夏は毎日最高40℃にもなると言う灼熱の孤島

オーラル島空軍基地へ向かう空軍ヘリの中

この時の私はまだ命を落とすかも知れない戦乱に巻き込まれるとは知らずに…。


ーオーラル島空軍基地 ー

1998年7月5日時刻朝10時。

オーラル島空軍基地副司令

ウィリアム・バリスタは俺に告げた。

『急だが君には即席部隊への編入を命じる…

君の部隊は2年前あの事件により壊滅的とも言える打撃を受けたからだ。わかるな。相棒(バディ)にも同命令を下した。君達の特殊合同訓練での活躍に期待する以上。』

俺は『Yes,sir.』と敬礼で返す。

5分後…基地内通路A2

聞き慣れたデカイ声が俺を呼ぶ。

『ジャック!!聞いたか?おい!俺達だけの小隊だとよ!しかも即席だぜ!』

そうバカデカイ声で俺の相棒と言える熱血バカ

ローディ・マクスウェルが叫ぶ。

『あぁ、ローディ。そのバカデカイ声をやめてくれ。頭が痛くなる。周りも気にしろ。』

俺は『ジャック』この国の戦闘機パイロットだ…2年前の紛争事件に参加し戦果をあげるも所属部隊は大打撃を受けた。そしてこのローディと共になんとか生き抜いた。軍部は英雄か何かのつもりか特進させこのお祭会場に参加させた。そして、見世物へと成り果てるのだろう…。

はぁ…早く除隊したい…。

そんな事を思っている時もローディのご自慢の口は止まらない。

『とりあえず部隊名はランサー小隊だってよ!へへっ!対戦相手を背後からチクチクしてやろうぜぇぇ~!相棒!あ、おれのコールサインはランサー2な!』

相棒はいつも元気だ…。

俺は朝が弱いと言うのに。

時刻はもすぐ昼の11時。

俺達の戦闘機F-16のメンテナンスが終わるだろう…。外は灼熱、隣はデカイ声。

俺の憂鬱な第1回戦がもうすぐ幕を開けそうだ。とりあえず水分を補給しに俺達は自販機のある休憩室へ向かう…。

この基地内のオアシスである大休憩室には、

見慣れない記者のような男が気の強そうな女性軍人と喋っていた。

『あなたはエレナ少尉ですね。私はこういう者です。』

ダンは名刺を女性軍人に渡す。

『へぇ~、珍しいわね。フリージャーナリストがこの大会の取材なんて。明日は雨かしら?』

エレナは面倒くさそうに答える。

ダンはこの大会への意気込み等インタビューを行うとエレナは面倒くさそうに全て答えてみせた。

『ところで、記者さん。ちょうどそこに例の生き残りチームが来たみたいよ。彼らの方がネタになるわよ。』

エレナは笑顔でダンをジャック達に誘導する。

そして、その記者が俺達のもとに来た。

『はじめまして〜♪私はフリージャーナリストのダン・A・バートンと…』

名刺を手に名乗ろうとした瞬間。

『OK!記者さん俺が答えてやるぜ!相棒はおしゃべりが苦手なんでな!で、冷たいコーヒーとかご馳走してくれるかい?』

ローディがすかさず答えだす。俺は新聞を手に取り読んだふりをしながらダンと言う記者とローディとの会話に耳を傾ける。

その内容は大会への意気込み、俺達のこれまでやら、ローディがこれからどうするか?やら代わりに色々と答えてくれた。

基地内にアナウンスが響く。

『ランサー小隊、特殊合同訓練を第1回戦を開始する。F-16へ搭乗せよ。繰り返す、ランサー小隊…』

さぁて…俺は新聞をテーブルに置く。

『行くぞ…ローディ。』

俺がそう言うと。

『OK!相棒!じゃあなダンさん。俺達の活躍を見てなよ!あと、そこのレディー♪』

ローディがそう言い残し俺達は格納庫へ急ぐのだった…。

つづく。




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