チェシャ猫の夏

@yuzus

第1話 チェシャ猫の夏

ねこがねるあおむけにねてはらみせるあらがうことができずにしゃがむ

探偵が罠を仕掛けて待っている いつもの野良がそれをながめる

まるくなる猫が二匹でまるくなるそこじゃなきゃだめかだめなんだろうな

海に行く?猫に聞いたら彼岸からもういやですよとキジトラがいう

チキンだめ?ビーフならいい?固いのは?今のブームはマグロジェル

雨の中どこにいたのかフワフワの毛玉コッパがすり寄ってくる

どんよりと薄暗い日はへこみがち でも君の瞳がまん丸になる

雨なのと猫の背で知る掌にそういえば今日梅雨入りなのだ

のしかかる日差しの本日友なくす眩しすぎて猫も見えない

つまらないテキストとと共に友消ゆる木陰のネコの声だけ届く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

チェシャ猫の夏 @yuzus

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画