目を逸らしたいのに逸らせない、憎悪と正義の物語

理不尽な力関係に支配された田舎の高校で、それに抗おうとする2人の少年と1人の少女。

鬱屈した中にも微かな温かさがある日々でしたが、そんな日常が惨劇へと向かうのは止められず……

登場人物たちのリアルな痛みや心から発する言葉が胸に突き刺さり、読み進めるのが辛いのに読む手が止まりませんでした。

シンプルな復讐ものではなく、幾重にも絡み合った感情が押し進める結末への流れは圧巻です。

ものすごく感情を揺さぶる物語でした。

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