荒野に咲く一輪の花が支えとなるなら　～失われた夢と灯火～

UNKNOWN

桜が咲く頃

桜を植える頃

私は希望を持って生きるのを始めた

桜の芽が出た頃

私はこの世の厳しさを知った。

桜が衣を身につけ始めた頃

私は生きるために仮面をつけた。

桜が寒空の下で晒された時

私の仮面は一枚では足りなくなった。

桜が華を咲かした時

私は初めて人のぬくもりを知った。

桜の華が散った頃

その人は私の元から去っていった。

桜が枯れた頃

私は生きる気力を捨ててしまった。

次の桜にバトンを渡し、その桜を支えれるように。

桜が咲く頃

次の桜は綺麗な華を咲かすだろう。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい