ツタンカーメンの呪い
彩広 夕
第一章 謎のゲーム
第1話死のバスツアー
「
「うん!
「ちょっと
「大丈夫か?愛佳?」
「念のため、袋、、、。」
「分かった。」
夜行バスへと乗り、翌朝東京へと到着する。その日は古代エジプト文明の展覧会を閲覧し、その日の夜は東京のホテルに1泊して、その後バスで再び奈良県へと帰る予定だ。
「着いたぞ!皆!」
「真人、声でかい。愛佳まだバス酔い中。」
「大丈夫?愛佳?」
「うん。だっ大丈夫。良美。ありがとう。」
「ごめんね。付き合わせちゃって。」
「大丈夫。愛佳も楽しみにしてたから。」
「休みは家でゆっくりしたいって言ってたじゃん。」
「もう!弘幸!余計なこと言わないで!」
良美達に方言がないのは、皆、中学入学以前は他県からやって来たせいだ。そのせいか、四人とも仲良し。良美達は、この四人で話す時は標準語に近い。
古代エジプト文明展覧会。
大勢の人がそこにはいた。
良美達はパンフレットを貰う。
「良美ちゃん!どうですか?ツタンカーメン様々とのご対面前の気持ちは?」
「緊張するよぉ。真人。」
「大丈夫だ!俺が付いている!」
「何を偉そうに。真人。」
「うるせー!愛佳!」
「早く行こうぜ。」
「おう!弘幸!」
展覧会の中には、古代エジプト人が使ったであろう土器やそして壁画の一部、もろもろの展示物の中に一際目立つツタンカーメンの棺があった。良美は足を止める。
『やっと会えたね、、、。』
「?」
「真人。なんか言った?」
「何も言ってねーよ。良美。」
「この中にツタンカーメンのミイラがあるんだよね?弘幸。」
「そうだよ。愛佳。」
「なんか、気持ち悪い。」
「普通はそうだよね。でも私は感動している。」
「ごめん。」
「気にしなくていいよ。愛佳。」
「さっさっ。土産物売り場へ行こうぜ。皆。」
「おっすー。真人。」
良美達は土産物売り場へと行った。
皆、それぞれ家族や友人への土産物のチョコレートやアクセサリーなどを買った。
そして、その日泊まるホテルへと到着した。
「やりー!ゲームがあるじゃん!やろうっと。んっ?なんだこの黒い箱のゲームは。」
「真人ったら、ほんっとゲーム好きなんだから。私、ビール買ってくるね。付き合ってくれたお礼。」
「サンキュー!良美!」
「真人。なんなのそのゲーム。」
「分からん。愛佳。」
「触らない方がいいんじゃねーの?」
「大丈夫だってば!弘幸。」
♢♢
「皆ー!ビール買ってきたよー!みっ皆?キャーーーッ!!しっ死んでる。愛佳!弘幸!真人!くっ苦しい、、、。」
「良美、、、。ゲーム、、、。」
「まっ真人、、、。」
良美は苦しみながら、なんとかゲームのコンセントを抜いた。それと同時になんとか息が出来るようになった。
「真人!」
(息がない!どうしてこんなことに、、、!)
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