税の暴走機関車 -富マセン・モア-

加賀倉 創作【FÅ¢(¡<i)TΛ§】

💩臭い発酵、だけなら塩梅のMIX、経済政策負ケーキ甲斐性モネ

 ——なんか急に、〈国民負担率こくみんふたんりつ悪政乱冷笑アクセラレイションほう〉ってのができた。



「では、〈呼吸税〉を、手始めに——」

 

 呼吸したら、罰金。

 のちに〈呼税こぜい〉と〈吸税きゅうぜい〉に分かれて増税。




「次は。〈雨税うぜい〉、です。天のめぐみをタダで享受きょうじゅするわけにはいきません。集めた税金は、おき上げしまして、生贄いけにえ的に、お賽銭さいせん的に使いますから、どうか国民の皆さん、信じてください」


 噂によると、雨降って、地、固まる、らしいが、今回の場合、雨降って、税、高まる。

 絶対嘘やん。ポッケナイナイするやん。

 まじで




「〈風税かぜぜい〉なんてどうでしょう? 発電に使える風、気持ちいい風、美味しい風、ん? それを言うなら美味しい『空気』だよな? あ! いいことを思いついた! ついでに〈空気税〉も作ろう! ウンウン、名案だ!」


 風が吹けば桶屋が儲かるらしいが、今回至極明瞭しごくめいりょうなのは、風が吹けばお国が儲かる、ということ。

 まじか。かなわんなぁ。ため息が出るわ。


 ——ふぅ……


 え、ひょっとして今のもダメ?




「〈風邪税かぜぜい〉もご一緒にどうでしょう? 風邪で奴隷労d——おっと失礼、お仕事を休むなんて、経済、経済、経済へのマイナスパワーですからね。風邪かぜー課税かぜーです。あ、今のは駄洒落だじゃれ事故です、ぷぷぷ」


 風をひけばお国が儲かる。


【⚠️ここで突然の挿話⚠️】

 ある日、交番前にて。

「ゴホン! ゴホン!」僕は「ゴホン」とき込んだ。しまった。

「おい君、今、咳をしたな? それ、風邪じゃあないのか!?」お巡りさんが、僕をにらみニヤけながら、指摘。

 僕は、考えた。そしてアンサー、

「あ! いや、今のは風邪じゃないんです。『ゴホンヅノカブト』って言いたかっただけなんです!」と、言い訳。

 お巡りさんの返事は、というと、

「そうか……なら、仕方ない。今度からは、我々を勘違いさせるようなことを独り言でブツクサ言うんじゃないぞ? カブトムシ好きの若者よ」と、見逃してくれた。税制が厳しい割には、当たり判定はガバガバガバナンスのようだ。

 ちなみにその後は、ガチで風邪を引いたので、家に引きもって言ってたが、盗聴されていないといいな。


 というか、〈風邪税かぜぜい〉と〈風税かぜぜい〉が同音異義語なの、ややこし過ぎないか?

 色んな意味で、異あり……




「では、〈書く税・読む税〉も!!」


 なんそれ!?

 風神雷神、運慶快慶うんけいかいけいみたいにハッピーセット方式で言うな。

 メタるが、こうやって書いて、読んでくださるのも、徴税らしい。

 にもかくにも、書くにも読むにも、難儀なんぎやなぁ。

 というか「兎に角」って言葉考えたやつ誰やねん。初見やと絶対一角兎いっかくうさぎ的なの思い浮かべるやん! そんなんトラップやん! 




「〈五体満足ごたいまんぞく税〉を!!」


 非身体障害者は、身体障害者よりも生活が楽なのはずるいから(?)、という理由で徴税。

 なんやねん、一億満足勢総対象やんけ。

 というか、身体障害者の方々を徴税のダシに使うの、失礼ちゃうの?




聴税ちょうぜい! フフッ——」


 おい、自分でボケて自分で笑うなや。

 なんか、あらゆる政府提供の情報の受信に、税金がかかるらしい。要は単純明快、公明正大正々堂々のマッチポンプ。ゴミみたいな情報発信を向こうの勝手気ままでできるわけだから。

 例えば、年金のやつとか、選挙のやつとか、国や地方自治体からの郵便物には〈聴税〉納付書が同封されることになるらしい。




「〈音税おんぜい〉、始めました」


 うるせぇ、冷やし中華にするぞ。

 〈音税〉は、〈聴税〉を拡大したものらしい。

 全ての音を聴くこと、つまり聴覚に包括的徴税。




「においを〈ぐ税〉!」


 おいたがすぎる税……


 〈臭い税ニオイぜい〉、嗅覚でクサいのを嗅ぐときに。

 〈匂い税にほひぜい〉、嗅覚でいい香りを嗅ぐときに。

 ニオイ、と、にほひ。一応文字面もじづら上は、区別ができている。

 ちなみにクサいけどクセになって嗅いでしまう足の裏の匂いなどは、〈臭い税〉、〈匂い税〉、の二重課税。




「ショッカー来るぜ! 〈触覚税しょっかくぜい〉!」


 誰か、駄洒落だじゃれを創設してくれ…………いや、かくいう僕も駄洒落多用者なので、巻き込み事故を喰らってしまうな。うん、よしておこう。

 で、今度は、何かに触れたら、触れられても徴税。

 じゃあもう、誰も、俺に触んな。

 ちなみに子作り目的の性行為にも適用されるらしい。少子化悪政乱冷笑アクセラレイション不可避。




「〈味覚みかく税〉発動!」


 食ったら税。

 飲んだら税。

 国民が激痩せする税。




「ワンダフル〈視覚税しかくぜい〉!」


 もう、ノリで増税している。

 癖に大した音楽も作れない大衆は、スティー⚫︎ー⚫︎ワンダーに申し訳ないと思わないのか? などという意味不明な理由なき理由で課税、ということらしい。

 納得がいかない。




「全米が泣いた! 〈第六感税シックス・センス・タックス〉!! ブルース・ウィ◯スは……」


 おいおいネタバレはやめてくれよ!?

 第六感エスパー的な能力ある人は、たぶん得しているからぞれはずるいので、課税。

 でも確かに、三分の一の確率で5〜6枚ドローはヤバいだろう。禁止不可避。




「生存権? そんなの知らん! 〈生存税せいぞんぜい〉だっ!」


 ヤケクソ的理由:「生まれたのが悪い」




「〈税税ぜいぜい〉!」


 税制システム維持費用が洒落にならないので、徴税。




「HEY!HEY!HEY! 〈税税税ぜいぜいぜい!〉」


 〈〉にもなんやかんやで維持費がかかるので、徴税。




「キミは税税税制から二度とぉ♪二度と逃れられないよぉ♪ 〈税税税税ぜぜいぜいぜい〉だァ!」


 〈税税税〉にも維持費必須、徴税。




「〈税税税税税ぜぜぜぜぜ〉!」


 もう説明面倒、とりま徴税、らしい。



 税

 税

 税

 税

 税(チューナー)



 Go!! 限界増税悪政乱冷笑リミットオーバーアクセラゼイゾウ!!!!!



 国民負担率、八十八無量大数むりょうたいすうパーセントに到達!



   〈終〉ワラナイ、±曽! 禾兌!

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