第8話 第二次就職(??~??歳)

機能障害が悪化。心臓発作の回数が多くなる。

集中力がない、マルチタスクが行えないため他の生き方を探すことに。地元に帰る気はなかった。


職業安定所に通いテキトーな工場に私服で面接に行った。常識知らずの恥知らず。


派遣社員という選択は取らなかった。

『派遣社員になれば給料が上がる』という考えは無かった。バカだったから。


普通の金属加工工場。今の仕事の元になった技術を使う工場。そこの一般作業者になった。


今、思えばその技術は運命の出会いだったのかもしれない。

バカはバカなりに頑張った。努力した。

報われることは少なかったが・・・。


2?歳。転職ついでにキャラを変えることにした。

使用したのが暗示による『自己催眠』。

コミュ障だった今までの自分に『最低限のコミニュケーションが取れる人間』を上書きした。


バカだったから簡単に上手く行った。俺は私は過去の自分を『殺した』のだ。


『自己催眠』は毎年、強化される。細かい修正を加えて『理想の自分』になっていく。

まあ、頭の悪さはそのままなのだが。仕事中はメモを手放すことが出来ない。

人間としての本質は変わらない。休日はネットとゲーム。

いつも一人で行動する。他人が鬱陶しいから。


故郷を離れて生きているのに、観光とか考えない。仕事があってお金が貰えればいい。努力なんてしたくない。最低限でいい、最低限で・・・。


俺に私に期待をしないでくれ。「まだ20代」とか言うな。何をさせるつもりなんだ?


持病の心臓病の発作も多くなる。自覚のない睡眠障害が体を破壊していく。

俺は私はいつまで生きられるのだ?いつまでこの体は持つのだ?


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