殺意は雑草のごとく
きよのしひろ
<<主要な人物のプロフィール>>
岡引一心(おかびき・いっしん)
五十五歳、浅草出身、北道大学浅草校卒、すぐに探偵を始め、程無く静と結婚する。
浅草ひさご通りに事務所を構える岡引探偵事務所の所長、小柄で喧嘩に弱く、もっぱら推理担当。
岡引静 (おかびき・しずか)
五十三歳、京都生まれ。東京の北道大学浅草校へ入学して一心と知合う。卒業してすぐ一心と結婚し数馬と美紗を産む。美容のために水泳とボクシングを習い始めたところ、ボクシングはプロ並みになってしまう。
怒ると、一心の大好きな二重のぱっちりとして奇麗な目が三角になり眉間に皺が寄って、いわゆる<ボクサー色の目>と家族が呼んでいる恐ろしい目になる。その時に出されるパンチはヤクザも恐れるほど。
一心のボディーガードとして活躍する一方、京都弁が家族の時折発する不協和音を調和させる。
岡引数馬(おかびき・かずま)
岡引家の長男で二十六歳、北道大学浅草校の理工学部で応用物理を学んできたらしいが、関係の無さそうな鍵師の資格を持っている。
通常の鍵だけじゃない、電子錠やカード式のほかパスワードや指紋照合などのセキュリティーシステムも軽く破ってしまう。和崎恵という恋人がいる。親友の彼女の友人で紹介されてすぐに事件に巻き込まれ一緒に調査を進める中で数馬が告白した。
岡引美紗(おかびき・みさ)
岡引家の長女で二十二歳、北道大学浅草校の電子工学部を卒業したばかりで、得意技はハッキング。ハッカー仲間が数人いる。しかし、悪事はしない。ソフト開発者として、
<顔照合アプリ>(複数の写真と多数の動画や写真とを比較照合し同一人を検出する)や、
<歩行動作照合アプリ>(二人の人物の動画を比較照合して同一人かを判定する)
などのアプリを製作。
ハード技術者でもあって、オリジナルのモーター付パラグライダーの翼にヘリウムガスを入れてバルーンの機能も持たせた<バルドローン>と呼んでいる飛行物体を造ったほか、盗聴器や盗撮カメラ、GPS装置など可愛く装飾されたオリジナル作品は多い。自分のことを<俺>と言う。
浅草署の市森刑事が美紗に片思いしている。
岡引一助(おかびき・いちすけ)
二十五歳、一心の甥っ子。六歳のとき両親を殺され、岡引一心の家で同居している。
犯人の弟の娘が恋人三条路彩香。
高卒だが操縦士として陸海空の各種免許を取り揃えている。
バルドローンは一助が専任の操縦士で逃走する車両を空から追尾する場合などに活躍する。
清水瑚都(しみず・こと)
五十三歳、北海道警察札幌中央署の警部。
東京生まれで浅草の北道大学浅草校で静と知合い、親友となる。静の京言葉に魅せられ卒業から三十年ほど経ったいまでも京都弁を操るけったいなおばさん。
静と同じボクシングジムに通いプロ並みの実力者となった。
丘頭桃子(おかがしら・とうこ)
五十三歳、夫は若くして殉職し二十四歳の娘がひとりいる。浅草署の警部で本庁から幾度も賞を貰っている優秀な刑事だ。
男勝りだが優しい。岡引探偵事務所にも頻繁に顔を見せる。<顔照合アプリ>や<歩行動作照合アプリ>の情報を裁判でも証拠として採用させた。静と瑚都と三人は親友。
柊十和(ひいらぎ・とわ)
二十三歳、岡引探偵事務所の隣のビル一階のラーメン店で働く。釧路の亡くなった母親仁美(ひとみ)に代わって叔母に育てられ、高校を卒業して浅草でひとり暮らし。一流企業(株)富埋貿易の社長の孫に当たる。ある事件を通して岡引家族と家族の一員のような付き合いをするようになった。
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