映画『プラットフォーム』冒頭紹介

《映画『プラットフォーム』のあらすじ》



 スペインの新鋭ガルデル・ガステル=ウルティアが、極限状態に置かれた者たちの行動を通して様々な社会問題をあぶり出した異色スリラー。


 ゴレンは目が覚めると「48階層」にいた。


 そこは遥か下まで伸びる塔のような建物で、上下の階層は部屋の中央にある穴でつながっており、上の階層から「プラットフォーム」と呼ばれる巨大な台座に乗せられて食事が運ばれてくる。


 食事は上にいる人々の残飯だが、ここにはそれしか食べ物はない。


 各階層には2人の人間がおり、ゴレンは同じ階層にいた老人トリマカシから、1カ月ごとに階層が入れ替わること、そして食事を摂れるのはプラットフォームが自分の階層にある間だけ、というルールを聞かされる。


 1カ月後、ゴレンが目を覚ますと、そこは以前より遥か下の「171階層」で、しかも彼はベッドに縛り付けられ身動きが取れなくなっていた。


 2019年・第44回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門で観客賞、第52回シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀作品賞など4部門を受賞した。



《映画をざっくり紹介!》


私「はっ?」


 私、ベッドから目を覚ます。


美雪「第二十四層よ」


私「……コンビニの」


ベルシュタイン「違いましてよ。二十四時間営業ではなくて、この部屋の階層のこと言ってるの」


私「……穴か」


美雪「穴よ」


萌美「何を食べるのかが問題だよ。お姉ちゃん。じゅるり……」


美雪「萌美ちゃん。人間は食べ物じゃないのよ?」


私「穴で何が起こるの?」


美雪「明らかよ。――食うのよ」


ベルシュタイン「二十四層はラッキーよ。一カ月はずっとここにいられるから」


美雪「きたっ!」


ベルシュタイン「きましたわね」


萌美「やったぁ!」


私「いったい何が……?」


 穴から食べ物が降りてくる。


美雪「よっしゃ! 食うわよ!」


ベルシュタイン「いただきます」


萌美「うわああああああん!」


私「これ、上の階の食べ残しじゃないの?」


美雪「ひょうよ」


私「汚いんじゃない?」


美雪「しゅかたないじゃない。食べなきゃ飢え死にするんりゃもん」


ベルシュタイン「私は食べ残しは食べませんけど」


私「…………」


美雪「たべにゃいの?」


私「食欲が……」


ベルシュタイン「気持ちはわかりますわ。でもいつか空腹には勝てなくなりますわよ。あっ、萌美ちゃん、この食べ残し、新品に直して」


萌美「はぁ~い」


美雪「あにゃたも食べないとににゅわよ」


私「あとで食べます」


美雪「そっ、あ~食った食った。萌美、残りいいわよ」


萌美「やったぁ! ああああああああああああん!」


ベルシュタイン「ごちそうさま」


美雪「ふう。安心して。人数は減っていくから」


私「それはどういう……」


美雪「下を見てみて」


私「下? うっ?」


 下、人骨が広がる。


美雪「萌美ちゃんがここで全部食べちゃうから、ここから下はみんな飢え死にしてるわ」


萌美「あむあむ。おいちー!」


私「残してあげないの?」


美雪「明らかよ。あなたもいつかわかるわ。ここがクズの集まりだってね」



《続きは映画を見てね!》

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