『わたくちはもうっ、泣きまちぇんっ』
泣き虫だった六歳のオリエは、この日を境に泣かなくなった。
家族に虐げられていた伯爵令嬢のオリエが、自国を飛び出して隣国に留学し、そこでさまざまな経験を通して成長していく物語。
好奇心旺盛なオリエは、食堂の厨房での料理の修行、ダンジョン探索などに積極的に参加する。
『さあ、涙の行方をさがしに行こうか』というタイトルの意味が、次第に明らかになり、ついにオリエの秘密が明かされる。
そして、信頼できる仲間達に支えられて彼女は大切なモノを取り戻しに、自分の国に帰ることに。
春野さんらしい優しい文体で紡がれる、ほんわか柔らかな異世界ファンタジー。闘いあり、飯テロありの盛り沢山で飽きさせないストーリー。是非読んでみてください!
ミラー伯爵家の令嬢オリエは誰からも
顧みられない存在だった。
誰も自分を見ない誕生日パーティーで、
無視をされ、いじめられ、
「もう泣かない」ことを宣言し、鉄仮面と強さを手に入れる。
そんなオリエが隣国の皇太子夫妻に会って
隣国へ留学するところから物語は動き出します。
センスはないけど、料理。
ダンジョンの攻略
カフェの女給
自分の足で、自分のやりたいことを歩き出すオリエに目が離せません。
語り口も軽妙でテンポもよく物語の世界に
するすると入って行くことができます。
そして出会う飯テロ……。美味しそうな
描写のたべものばかり……!
こうして、オリエちゃんを応援する私が
知らない間に出来上がってました。
宮殿からとびだせ令嬢ものコンテストに
応募中の作品です。
ぜひ、オリエが自分の足で歩き出す様を
御覧ください。いつの間にか応援していること
請け合いです……!
ミラー家伯爵令嬢のオリエは6歳の誕生日を迎えたにも関わらず、誰にも相手をされない。
彼女の両親も兄弟姉妹たちも、社交界デビュー&政略結婚で頭が一杯なのだ。
オリエは泣き虫で、その日も孤独を感じて涙を湛えていたが、誕生日会に訪れていたシュモンという少年に手ひどい仕打ちを受け、ある決意を固めた。
そして彼女は、『鉄仮面のオリエ』となったのである……!
是非とも第一話と第二話は続けてお読み下さい!
オリエという人物の変貌ぶりに、ガッチリと心を持っていかれます!
さらに、成長した彼女はその後、隣国へと留学するのですが、そこで学びたいこと・やってみたいことに躊躇しないで飛び込んで行きます。
その姿はとても清々しく、読み進めるたびに元気を貰えました!
また、彼女は鉄仮面を持っています。
それが彼女の強さの証でもあるのですが……とても気になるアイテムです!
読み進めていく度に元気になれる物語!
是非ともご一読を!
ミラー伯爵家の八女として生まれた少女・オリエは、誰にも祝われず、誰にも必要とされずに育った。
だが、泣き虫と罵られたその日、彼女は涙を封印する。
それは、心に鉄をまとった令嬢の誕生だった。
幼くして鍛冶を覚え、己の力で騎士団を束ね、貴族階級を超えて名を轟かせた彼女は、やがて「鉄仮面のオリエ」と呼ばれる。
しかし彼女が求めたのは、名声や武勇ではなかった。
ただ、自由に笑い、好きなことをして生きてみたかっただけ。
留学という形で訪れた異国・ルテ国。
そこで出会ったのは、美しい城と優しい王妃、そして男たちしか立ち入れない禁断の厨房。
憧れと好奇心に背中を押され、オリエは新たな挑戦へと足を踏み入れる。
鉄仮面を脱ぎ、名も地位も関係ない世界へ。
新天地での一歩は、小さなパンひとつをめぐる争奪戦から始まった。
これは、誰にも必要とされなかった少女が、誰かのために料理を覚える物語。