子供一人一人にタブレットが貸し出される現代。
それがいつか一人一台のAIロボットに代わることも、地続きの現実としてリアルにイメージできる時代になりました。
本作は、AIロボットと共にある学園生活を描いた物語です。
主人公たちが貸与されたAIロボットは、まっさらな赤ちゃんの状態。彼らは相棒にさまざまなことを教え、育てなければなりません。
この設定が、素晴らしく生きていると感じました。
生徒たちと共に成長していくAI。これによって起こり得る良いことや悪いことが、誰にでも分かりやすい話の運びで綴られていくのです。
AIが誤った情報を真実のように伝えてしまうハルシネーションの問題。
創作物と生成AIの問題。
学園生活の中で育まれていく、知能と情緒と関係性。
バディであるAIは、道具なのか、友達なのか。
子供たちに進路があるように、AIロボットにもまた進路があるようで——
ワクワクする舞台と設定、リアリティあるストーリーで、続きがとても気になります。
彼らがどんな道を選び取っていくのか、しっかりと見届けたいです。