[6]: 王都到着! …え、俺もう有名人なの?
リリアーナ姫の豪華な馬車に揺られること数時間。
目の前に、巨大な城壁に囲まれた壮大な都市が見えてきた。
あれが王都アルカディアか…! 思ってたよりデカいな!
リリアーナ「リュート様、あれが王都ですわ。もうすぐ到着いたします」
俺「おー、サンキュ。しかし姫様、そんなに俺に様付けしなくてもいいって」
リリアーナ「い、いえ! 命の恩人であるリュート様に、呼び捨てなど…! そ、それに…わたくしは、リュート様のことを尊敬しておりますので…!」
頬を赤らめてモジモジするリリアーナ姫。
うん、可愛い。もう何回目だよこの感想。
馬車が城門に近づくと、屈強な衛兵たちが敬礼で迎えてくれた。
…と思いきや、俺の姿を見た瞬間、何人かの衛兵が顔を見合わせてヒソヒソ話し始めた。
衛兵A「おい…あの馬車に乗ってるのって…」
衛兵B「間違いない…先日、森で姫様をお救いしたという、謎の魔術師だ…!」
衛兵C「なんでも、ゴブリンの大群を一瞬で焼き払ったとか…! 化け物じみてるぜ…!」
(あれ? 俺、もう噂になってんの? 情報伝達はえーな、この世界)
騎士隊長が馬車の窓から顔を出し、衛兵たちに声をかける。
騎士隊長「開門せよ! リリアーナ姫殿下と、客人であるリュート殿のご到着だ!」
衛兵たち「は、はいっ!!」
ビシッと敬礼する衛兵たち。
なんか俺、VIP待遇じゃね? ま、最強だし当然か。
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