きっと大丈夫

得意先へ急いでいた神山祐史は、不注意で香坂優理を転ばせてしまう。彼女は下肢に障害があり、松葉杖をついて歩いていた。優理の私物を持ち帰ってしまった祐史の会社へ突然優理が訪ねて来る。私物を返すために再び会った二人は意気投合し、不思議な交際が始まる。やがてお互いの家族の賛成も得た二人は結婚し、高層マンションでの新婚生活がスタートする。いくつかの出来事を経て、祐史は優理の知らなかった面を目の当たりにする。ある日の朝、小さないさかいの後、別々に出勤した祐史はバスの中から駅のプラットホームに立つ優理の姿を目にする。線路に転落した幼児に向かって飛び降りる優理、そこへ電車が入ってくる。