🌱語彙の芽〈第13話編〉

気持ちがことばにならない日は、空を見てみよう。


📍ワンポイント紹介:

第13話では、晶がAICOから「心の天気予報」というアイデアをもらいました。

“もやもやする”“落ち着かない”“なんか嬉しい”――

はっきり言葉にできないそんな感情たちを、空の様子になぞらえることで表現できることに気づいたのです。


感情は“温度”や“天気”を借りることで、

目に見えるかたちになっていく。


🔍語彙解説:

▶ 感情を天気にたとえる3つの視点

感情と天気を結びつけるときは、次の3つの視点が役立ちます。


① 空模様で気分を表す


曇り → 心が晴れない


雷 → 怒り・イライラ


小雨 → 静かな悲しみ


快晴 → 楽しい・希望がある


② 温度や湿度で気持ちをのせる


冷たい風 → 寂しさ


蒸し暑い → いら立ちや不安


ひんやり → 静けさ・冷静さ


あたたかい光 → 安心・ぬくもり


③ 空の動きで感情の変化を描く


ゆっくり晴れていく → 気持ちが落ち着いていく


雲が流れる → モヤモヤが薄れていく


急に雷が鳴る → 怒りや衝動が爆発した


🌱Point:自分の“気分の空”をイメージすることで、言葉にしづらい心の輪郭が見えてきます。


🧩使えるテンプレート:今日の“心の天気”を書いてみよう

「今日の心の天気は◯◯。気温は□□で、風は◇◇だった。」


📝 例文:


今日の心の天気は「晴れときどき雲」。

 昨日までのモヤモヤが少し晴れて、気分が軽くなった。

 風はやさしくて、誰かに「大丈夫」って言われた気がした。


心の天気は「午後から小雨」。

 朝は元気だったけど、ふとした一言で沈んだ。

 でも、その雨は冷たくなかった。少し泣いたら、気持ちが洗われた。


💬実践チャレンジ:

「最近の自分の気持ち」を、天気で言いかえてみましょう。


曇っていたこと


急に晴れた瞬間


ぽつぽつ雨が降ってきたみたいな感情


雷のようにイライラした場面


これらを組み合わせて、自分だけの「心の天気予報」をつくってみてください。


🤖AICOの語彙メモ:

心の天気は、誰にも予測できません。

晴れたり、曇ったり、嵐が来たり、また晴れたり。


でも、その空模様をことばで残しておくと、

「自分の気持ち」にちゃんと名前がついて、

ほんのすこし、自分と仲良くなれるんです🌱


🔜次回予告:

▶ 第14話「心の天気予報・後編」

感情は見えない。でも、語彙にすると“誰かに伝わる”ものになる。

晶が挑むのは、自分の気持ちを整理し、ことばで表す本格トレーニング。

読者にも届く、「わたしの空模様」づくりのチャレンジがはじまります。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る