評価次第で、彼等は人と成る
- ★★★ Excellent!!!
AIやヒューマノイド技術を用いて、死んだ者達を再現する話です。
兎にも角にもあり得そうな未来感が特徴的で、主人公達は依頼を通じて死人を擬似的に蘇らせようとします。
再現元の音声データや写真等、ありとあらゆる資料を用いて、限りなく近づけようと。
しかもそれはあくまでも再現。
理想の人を作ると言うことは余り優先しないと言う所に、作者自身の倫理観が反映されていると感じました。
そして「AIによって再現したとしても、それは限りなく近づけただけなのでは」と言う疑問が反映される瞬間も多々あります。
お婆ちゃんとして再現されたヒューマノイドが、命令によって人並み外れたパワーを持つ瞬間。
何者かの手によって死んでしまった者として再現されたヒューマノイドが、死の間際の一言を当たり障りのない救いの言葉にしてしまったこと。
やはり人間ではない……と感じてしまう瞬間があるわけですが、その時の依頼人の反応が見物です。
彼等の反応を通じて、血の通ってない再現体が認められる過程が丁寧に描写されていきます。
2章読了段階でのレビューですが、これからの展開が気になります。
皆様も是非。