申し訳ないと思いつつもクスッとさせられ、それでいてとても前向きな創作論

この筆者様には大変申し訳なく思いましたが、色々な箇所でクスッと笑わさせていただきました。
ともすればお固くなりがちな創作論ですが、自身の失敗体験を交えつつ、読者を飽きさせずに身近に寄り添うような工夫がされているのは好感が持てます。
ちなみに私はパンツァータイプです。

本創作論のネタバレにならない範囲で内容に着目してみましょう。
こちらの創作論を読みながら自身の執筆活動を思い返してみると……事実、自分の作品が実績を残せた経緯と重なるものが多々あったのですよね。
つまり、私は本創作論に出会う前からその内容を実践できていたので、一定の実績を残せたわけです。
なので、ある種の説得力があります。
だから、マジで「一歩前に出るためのとっかかり」としては、非常に頼りになる指標だと言えます。

また、自分も常々気を付けている、作家・読者としての闇落ち形態についても言及されている点が、なかなか生々しいリアルを描いているなぁとも。
いや、ほんとに結構いるんですよ!
成功できない妬みが転じて闇落ちする作家様、そして自身の多大なる読書経験から勘違いして図に乗り闇落ちする読者様って……。
私もそいつらに突っかかられて多少なりとも不快感を感じましたからね。
私はちゃんと実績残したので見返すことには成功しましたが、何にも残せず埋もれてしまう作者にとっては、外野からの余計な一言が筆を折る致命傷になりかねませんからね……。
なので、自分はとにかく作品は褒めて、下げるようなコメントはしないよう心がけています。
作家のモチベーションは褒めてのばせぇ―!

死して屍拾うものなし?
いやいや、拾って肥やしとして自身の栄養源にするのです!
さあ、本創作論を読んで筆を取れ!

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