恐怖の入口

reo

トンネルの恐怖

夏のある晩、仲の良い男女4人が集まった。

彼らは肝試しのために、バイクで山奥にある古いトンネルに向かうことにした。

リーダー格の健太は、仲間たちを盛り上げるために「怖い話」を持ち出した。

「このトンネルには昔、子供が行方不明になったって話があるんだ」と彼は言った。


ペアを作ることになり、健太と彼女の美咲、友人の大輝とその彼女の由紀がそれぞれ組む。

彼らはバイクにまたがり、夕暮れに染まる山道を進む。

道中、大輝が車のライトを受けて反射する不気味な影を見つけ「なんかいるぞ!」と叫ぶと、美咲は「気のせいじゃない?」と笑った。それが、彼らの運命の始まりだった。


目的地に着くと、健太と美咲はスマホをトンネルの中に置くことにした。

トンネルの奥深く、薄暗い空間に二人は足を踏み入れる。

「早く出よう」と美咲が言うと、健太は「もう少しここにいようよ」と返した。

彼らはその場の雰囲気を楽しんでいたが、何かが不気味に感じられた。


トンネルを後にし、次のペアである大輝と由紀がスマホを取りに奥へと進んでいった。


トンネルの中は静まり返っていた。

スマホのカメラを起動し、暗闇の中を照らしながら進む。

すると、突然、スマホの画面に異変が起きた。

カメラには、映るはずのないもの—子供の幻影が映り込んでいた。

大輝は驚き、「なんだこれ?」と呟くが、

すぐに「ただの映像の乱れだ」と自分に言い聞かせ見つけたスマホを取って外に戻ると、彼らは奇妙な緊張感に包まれていた。

大輝が「今の映像、すごく怖かったな」と言うと、由紀は「もしかして…本当に何かいるの?」と不安を募らせた。

健太は「気にするな、ただの肝試しだ」と笑い飛ばすが、心のどこかで不安が広がっていた。


その時、彼らは帰ろうかと話し始めたが、結局は「もう少し先に進もう」と意見がまとまった。彼らはトンネルを後にし、次の目的地である川へと向かうことにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る