蝉、古新聞、そして8月16日――そこに迫る“怪異”
- ★★★ Excellent!!!
更新分すべて読ませていただきました!
はぐれもの同士のバンド活動に、ポテチにラーメン……高校生の夏の日常が、鮮やかに描かれる青春ものかと思いきや。
1話ラストに落ちる赤い不穏。そして2話での裏切り(めちゃくちゃいい意味でやられました)!
ホラーでありながら、「なぜ?」が引っ張る力が強力です。
日付の意図、学校行事のしおり、リフレインする蝉の声……すべてが奇妙さを際立たせていて、作品の世界に引き込まれます。
そしてバンド仲間3人も、それぞれ個性があるだけでなく、感情移入できるような描写が魅力的でした。
「数学は魔法」なんてことを思う礼一郎に共感したり、友達が多いのにはぐれものたちとつるんでいる天道の本心が知りたくなったり……。
そして、怪異とバンド活動はこう繋がるのか……!
と、胸が高鳴りました。
最後に
作者の艶史郎様へ
こんなに映像が浮かんで、主人公と一緒にミステリーと興奮を体験できたウェブ小説は久しぶりでした!
素敵な作品をご紹介いただき、ありがとうございます。
続きを楽しみに待っています!