魔物の、魔石。

 結局、魔石が固くて全然細かくならなかったから、バーベナさんに魔力を込めて貰いながら、すり鉢で細かくした。

 それで、ポーションを作るなかで、少し気になった事があった。


「そういえば、魔石って何が違うんですか?」

「うん?なにがぁ~?」


「魔物によって、魔石って変わるのかなって。」

「あぁ、なるほど!」


 ファンタジーな作品とかだと、強い魔物だと色が違かったり、大きさが大きくなったりするけど、この世界だとどうなんだろう…。


「それはだな、魔物の強さもあるけど、どれくらい捕食したかもあるかもな。」

「捕食ですか?」


 話を聞いてたレバーリーフさんが、割り込んで話し始めた。


「魔物は大抵、魔石を持ってる。」

「それを捕食すると、捕食した魔物の魔石が変わる感じだな。」


 話そうとしてたのを取られて、文句を言ってるバーベナさんを尻目に、説明してくれる。

 まぁ正直、バーベナさんよりレバーリーフさんに説明してもらう方が、分かりやすいかもしれないから、助かるけど…。


「そもそも魔物は、魔石によって強さが変わるんだが、魔石が強くなると主力できる量が大きくなる感じだな。」


「だから、魔物によって魔石の限界みたいなのがあってな、強くなる上限がある程度ある感じだ。」


 ほ…ほう。なるほど?

 なんか思ってた以上に情報が出てきて、少し困惑してるんだけど?


 しかも、少し早口気味で分かったような、分からなかったような…。

 しかも、まだ話し続けてるし、バーベナさんは不貞腐れて、魔法で遊び始めちゃったから助けてくれそうにないし…。


「だけど、たまに例外なモンスターも居てな。」

「それが、ゴブリンリーダーとか、ゴブリンキングみたいな、特殊な個体になる事があるんだよ。」


「じゃあ、何でゴブリンは特殊な個体が出ることが多いのかって。それは、単純に個体数が多いってのもあるかも知れないが、恐らく、魔石の方にも関係があるんじゃないかって………」


 あぁ、コレ…少し長いヤツかも…

 こういう話は、聞いてたら楽しいんだけど、疲れる事が多いんだよなぁ…


 話し半分に聞いて、面白そうな話しだけ耳を傾けとこうか……。

 ……、なんかスイッチ押しちゃったかぁ…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る