異色の使い魔は、落ちこぼれ主を厳しく優しく導いてくれる
- ★★★ Excellent!!!
使い魔。ファンタジーではおなじみの存在ですが、某ウ◯キペデ◯アによれば「魔女が使役する絶対的な主従関係で成り立つ魔物、精霊、動物などのこと」。なるほど。
この物語に登場する使い魔たちも例に違えず、ねずみ・へび・とかげ・水の精霊などなどです。これらを使役する魔法学校の生徒たちのなかで、使い魔を従えることのできず悩む少女が下ろすことができたのは異色の使い魔『黒い羊のぬいぐるみ』。そんな彼と契約した少女の物語です。
主人公の少女ミリィという子は最初の方はいじけてたり甘えがあったりはするものの、お友達のことを思いやることのできる優しくて本当に素敵な女の子です。私はミリィという子が大好きで大好きでもうメロメロ!
そしてもう一人の主人公、黒い羊のぬいぐるみの彼。『彼』と申し上げましたが、その中に宿ったのは凶悪な犯罪者の魂でした。確かに少し荒々しい態度は見せながらも厳しさと優しさを合わせ持ち、大切な主としてミリィを導いていってくれます。
やがて明かされる彼の正体と辿ってきた人生もこの作品の大きな見どころです。
少女の成長物語として、そしてなにより徐々に深まる二人の信頼と絆には至高という言葉しか思い浮かびません。一人でも多くの方に読んでいただきたい、すばらしい物語です。