設定置き場「悪役令嬢は馬鹿王子にさっさと婚約破棄されて、有能執事と結婚します」

🔨大木 げん

「悪役令嬢は馬鹿王子にさっさと婚約破棄されて、有能執事と結婚します」の各種設定


「悪役令嬢は馬鹿王子にさっさと婚約破棄されて、有能執事と結婚します」

https://kakuyomu.jp/works/16818093094015065399


の各種設定です。


前提として、魔力を持っているのは基本的には貴族のみです。稀に血縁とは無関係に、平民からも魔力持ちが現れます。(クラリス等)大貴族ほど魔力が強い傾向があります。


【リュミエールと魔法・魔力の関係性に関する設定】


――『奇跡の植物』リュミエール――


リュミエールは単なる植物ではなく、大気中の魔力を吸収・蓄積し、それを効率的に流し、魔法使いの魔力を増幅・伝導する「生きた魔力増幅・伝導体」です。さらに、魔力や周囲の感情と深く共鳴し、その状態を光や音、香りで示す性質も持っています。


その姿は、新芽からしばらくは草花のようであり、長い年月を経て成長するに従って若木のようになり、最終的には大木に変化していきます。木形態の時でも花は咲きます。


自然状態では、基本色としてパステルピンクの花弁とエメラルドグリーンの茎、葉をしています。


花弁は中心から外側に向かって、鮮やかなピンクから光を帯びた白へとグラデーションを描きます。

葉の色はエメラルドグリーンの中に、光の粒子が散りばめられたように微細に輝きます。葉脈は金色に発光しているように見えます。



*魔力との根本的な関わり:


* リュミエール自身が魔力を「生成する」わけではありません。リュミエールは周囲に満ちる自然の魔力を吸収し、体内に留める「バッテリー」であり、魔力の流れを驚くほどスムーズにする「導線」であり、「増幅器アンプ」です。



* 魔法使いの魔力との関係:


* 魔法使いは自身の体内に宿す魔力(自己魔力)を用いて魔法を行使します。リュミエールは、この自己魔力を増幅させ、より強力に、より精密に、より広範囲に、あるいはより複雑な魔法を行使することを可能にします。


* また、リュミエールの体内に蓄えられた魔力を、一時的に自己魔力に上乗せして利用することもできます。


* 魔法はリュミエールなしでも使えます。 リュミエールやリュミエール関連のアイテムがなくても、魔法使いは自身の自己魔力のみで基本的な魔法を使うことができます。


* リュミエールによる増幅や伝導がない場合、魔法の威力は限定され、高度な魔法や大規模な魔法の行使は非常に困難、あるいは不可能となります。日常的な小規模な魔法は可能ですが、戦闘や大規模な儀式に必要な力はリュミエールによる補助が不可欠(一般の魔法使いにとって)です。


* 杖や身に着けるものは、必須ではありませんが、極めて一般的で効果的です。 成木の一部やリュミエールから精製された素材を用いて作られた杖や魔法具、装飾品は、リュミエールの増幅・伝導能力を魔法使いが効率的に利用するための「接点インターフェース」や「焦点」となります。


* 杖は魔力の流れを集中させ、リュミエールの力を借りた魔法をより自在に操るための道具であり、『ハリー・ポッター』の杖や『本好きの下剋上』のシュタープのような、魔法使いにとって非常に重要なパートナーとなります。



* 魔力や魔法がリュミエールに与える影響:


* リュミエールを通して魔法を使う、あるいはリュミエールに強い魔力や感情が向けられると、リュミエールはそれに共鳴します。この共鳴は、光の色や強さ、香りの変化、あるいはクラリスが聞くような「声」となって現れます。


* 過度な魔力の流れや、負の感情を伴う魔法、有害な魔法はリュミエールを弱らせたり、枯らせたりすることがあります。また、リュミエールの性質が負の側面へ変化する事もあります。


* 正負に関わらず、変化したリュミエールが魔法と反応します。魔法によって特別に栽培されたり、特定の場所(例:魔力の強い場所、清浄な地、瘴気の満ちた地)で育ったりしたリュミエールは、通常のリュミエールよりも魔力容量や伝導率が高まったり、特定の種類の魔法により強く反応するようになったりします。これらは「変化したリュミエール」として、より強力な魔法具の素材になったり、特別な効果を持つようになったりします。



*「七つの奇蹟」や「感情に呼応」との繋がり:


* 「七つの奇蹟」は、リュミエールが高い魔力と共鳴し、増幅・伝導・蓄積された魔力を特定の形で解放したり、周囲の環境と相互作用したりする際の、極めて強力な現象やその結果であると解釈されています。例えば、「癒しの御手」はリュミエールが蓄積・増幅した回復魔力を放出する現象、「叡智の啓示」は特定の魔力共鳴が知識の探求を助ける現象などです。


* 「感情に呼応」は、リュミエールが魔力だけでなく、魔力と結びついた生命エネルギーや感情エネルギーにも共鳴する性質となります。


* 食用としての利用:


* 魔力を用いて調理されたリュミエールを摂取することは、リュミエールに蓄えられた魔力や、調理過程で付与・強化された魔法的な性質を体内に直接取り込む行為です。これにより、一時的な魔力増加、疲労回復、特定の能力向上(五感の鋭敏化など)、あるいは精神的な癒しや高揚といった「良い事」が起こります。


これは、リュミエールが持つ「祝福と恩恵」の側面が、食用という形で現れたものと言えます。貴族の女性がこの技能を習得するのは、家庭内の健康管理や、リュミエールを通じたステータスアピールに繋がるためです。女性だけではなく、『出来る男』は、自らリュミエールの調理を行います。


* リュミエールの成分を液状化した回復薬が、それぞれの貴族家庭にレシピとして存在します。



* 派閥との関係:


* 保守派(ボーフォール侯爵家、グランブーダン公爵家など): リュミエールが持つ「増幅・伝導体」としての根本原理と、魔力・生命との調和(「魔法の真理」)の探求。伝統的な、リュミエールの生命力を尊重した利用法。


* 革新派(オーベルヴィリエ公爵家など): リュミエールに「蓄積された魔力」を「エネルギー」として捉え、それを効率的に技術に活用する方法の探求。


* 神秘主義派(ドウェルノン公爵家など): リュミエールの「共鳴」能力、特に感情や精神、あるいは精霊との繋がりといった側面の探求。


 * 王家は中立です。



 ――宗教――


 ソール教


太陽神「ソレイユ」を中心となる神とする多神教です。

 

神々について

*主神:ソレイユ

* 太陽の神様で、空を支配し、光や生命、祝福の象徴である「リュミエール」を与えてくれる最高神とされています。


*眷属神:

* 月神リュヌ

* 海神メール

* 大地神テール

* 風神ヴァン

* 花と愛の女神フルール

* 戦と武勇の神ゲール

* 知恵と学問の女神サージュ

* 芸術と芸能の神アール

* 職人と工芸の神メティエ


*精霊:

* 森の精霊シルヴァン

* 水の精霊オンディーヌ

* 大地の精霊ノーム

* 火の精霊サラマンダー

* 風の精霊シルフ



*儀式や祭礼について:

*ソール教の儀式や祭りは、神様に感謝したり、お願い事をしたり、みんなで仲良くすることを目的としています。


*定期的な儀式:

* 毎日の祈り

* 週ごとの礼拝

* 月ごとの祭り

* 季節ごとの大きな祭り(春の花の芽出し祭、夏の太陽賛歌祭、秋の収穫感謝祭、冬至の聖域祭)


*特別な儀式:

* 成人式、結婚式、お葬式、王様の即位式、戦勝祈願・戦勝報告など、人生の大事な節目や特別な出来事を神の御前でお祝いします。


 *儀式や祭りは、立派な大神殿から、小さな祠、家や広場など、色々な場所で行われます。聖杯や聖火、聖水、聖香、リュミエールなど聖なる品々や象徴、ハープなどの楽器が使われます。

 

*聖典と教え:

*ソール教には、聖典と色々な種類の書物があります。創世記、リュミエールの七つの奇蹟を記した聖典、教義書、儀式書、預言書、格言集、賛美歌集などです。


*リュミエールの七つの奇蹟 は、祝福と恩恵の源泉とされており、奇蹟を起こし、様々な恩恵を人々に与えると信じられています。


*祝福と恩恵の源泉:  

「七つの奇跡」を起こすとされ、希望、豊穣、癒し、予言、香り、永遠の生命、聖水といった恩恵を人々に与えると信じられています。これらの奇跡は、人々の生活を豊かにし、信仰を深めます。


*これら七つの奇蹟を具体的に示すものとして、以下の7つの奇蹟が語り継がれています。



* 第一の奇蹟: 暁の光 (暁光)[希望]

* 暗闇を打ち破り、世界に希望の光をもたらす、夜明けの太陽光そのものが奇蹟とされます。太陽光の象徴がリュミエールです。


* 第二の奇蹟: 生命の息吹 (息吹)[豊穣]

* リュミエールの聖なる力によって、枯れた大地に再び緑が芽生え、生命が息吹を吹き返す現象を指します。


* 第三の奇蹟: 癒しの御手 (癒手)[癒し]

* 病や傷を負った人々を、リュミエールの光で包み込み、苦痛を和らげ、癒す奇蹟です。


* 第四の奇蹟: 叡智の啓示 (啓示)[予言]

* リュミエールの光によって、人々の心に知恵と知識がもたらされ、真理への道が開かれることを示します。


*第五の奇蹟: 美の創造 (美創)[香り (芸術による心の豊かさ) ]

* 芸術と芸能を司る神アールを通して、リュミエールの光が 世界 に美をもたらし、人々の心を豊かにする奇蹟です。


*第六の奇蹟: 愛の絆 (愛絆)[永遠の生命 (精神的な繋がり)]

* リュミエールの温かさのように、人々の間に愛と 慈悲 の心が育まれ、固い絆で結ばれることを象徴します。


*第七の奇蹟: 秩序の光 (秩序)[聖水 (浄化と調和) ]

* 混沌と闇を払い、世界に 調和 と 秩序 をもたらす、リュミエールの 強き 光 こそが最後の奇蹟とされます。



*教えの中心となる考え方は、リュミエールを大切にすること、自然と仲良くすること、理性と知恵を重んじること、美と芸術を愛すること、愛と慈悲の心を持つこと、勇気と正義を大切にすること、一生懸命働くこと、新しいものを作り出すこと、みんなで仲良く秩序を守ることなどです。


特にリュミエールを聖なる植物として大切にし、自然、理性、芸術、愛、勇気、勤勉、調和といった価値観を重視しています。




 ――地理――

 

【ロワナール王国】


ロワナール王国は、北部山岳地帯、中央平原、南東部森林地帯、南西部海岸線の4つの主要地形区分と、中央平原を東西に走る大河川「大いなる天の川グラン・フルーヴ・セレスト」で成り立っています。


王国には二種類の大きな森が存在します。南東部に広がる広大な森林地帯 「南東部森林地帯 (古代の森)」 と、中央平原西部 ヴェルヴァンクール侯爵領近郊の 「薬草魔法の森」 です。小さな森はあちこちに存在します。


ドウェルノン公爵家は北部山岳地帯にあり、金属、岩塩の採掘で栄えています。国内の山岳地帯の大部分を領土としています。


ボーフォール侯爵家は大河川の北にあり、農業、畜産業で栄えています。武門の家柄であり、軍馬の育成も盛んです。ロワナール国内の中央平原のど真ん中にあります。北はドウェルノン公爵家と、東は王家直轄領(王都含む)と隣接しています。南は大河川です。


グランブーダン公爵家は南東部森林地帯の一番南東にあり、森の聖地と言われリュミエール研究で栄えています。


オーベルヴィリエ公爵家は大河川の西端にあり、国内最大の港を持ち、海運業で栄えています。

 

王都は大河川の北にあります。王家直轄領の東は中央平原が続いており、多数の小貴族の治める土地と飛び地の直轄領を経て、隣国と隣接しています。


【周辺国情報】

ロワナール王国は、以下の4つの周辺国と接しています。

*北部:フォルテール王国

* 「大いなる壁山脈」を国境とする。

* 険しい山岳地帯、寒冷な気候。

* 鉱業、畜産業、山岳工芸。

* 軍事強国、権威主義。ロワナール王国の宿敵。

 

*東部:ベルエール連合王国

* 「中央大平原」を接境とする。

* 肥沃な大平原、温暖な気候。

* 農業、牧畜業、隊商貿易、河川輸送。

* 複数の王国・部族の連合国家。経済的豊かさ、政治的不安定さ。ロワナール王国と友好的。

 

*南部:エメラルド魔法王国

* 「南方神聖の森」を国境の一部とする。

* 古代の森、湿地帯、魔法エネルギーが強い地域。

* 魔法薬品、魔法植物、魔法生物研究、精霊崇拝、魔法素材。

* 古代魔法 、伝統を守る神聖な王国。閉鎖的、外地人に警戒心。

 

*西部:ヴァロリア共和国

* 「西海」に島嶼部にある海洋国家。

* 変化に富んだ海岸線、天然の良港。温暖な気候。

* 漁業、海上貿易、観光業、魔法工芸品、香辛料。

* 海洋民族、海洋強国。商人組合、海軍、魔法使いギルドによる共和政。ロワナール王国と友好的だが、競争関係も。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

設定置き場「悪役令嬢は馬鹿王子にさっさと婚約破棄されて、有能執事と結婚します」 🔨大木 げん @okigen

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ