第31話 カラオケボックスの審査霊
放課後の廊下。
教室のざわつきが少しずつ静まっていく中で、麻斗は一度だけ後ろを振り返った。
そして——ガタン、と勢いよく椅子を引くと、教室を出て、隣のクラスへ。
中にいる優斗を見つけると、真剣な顔でまっすぐ近づいてきた。
「優斗」
呼ばれて顔を上げると、麻斗は教室の入り口で立ち止まり、少しだけ神妙な顔つきで言った。
「なあ優斗、ちょっといいか」
麻斗は手招きするとそのまま廊下の端まで歩いていく。優斗が首を傾げながらついてくると、麻斗がふいに小さく呟いた。
「……隣町のカラオケボックスで、404号室って部屋で歌うと呪われるって噂があるらしい」
「……またそういう流行りの話?」
「いや、俺も最初そう思ったんだけど……声が出なくなるとか、ハモってくる“誰か”がいるとか、変にリアルっていうか……なんか、気になって」
「それで?」
「さっき誘われたんだよ。今から行かね?って。しかもその、例の“404号室のある店”」
麻斗の瞳がわずかに光る。
好奇心に、ほんの少しだけ緊張が混ざっている。
「優斗、お前どう思う?」
ほんのちょっと、期待も込めた問いだった。
優斗は麻斗の話を聞き終えると、じっと無言で麻斗の顔を見つめた。
その沈黙が数秒続いたあと——
「……また、そういうのに首突っ込むの?」
ぼそりと、冷めた声。
「ちげーし!今回は、ちゃんと理由あるし!」
麻斗はやや前のめりで言い返すと、少しだけ目線を外して、それからぽつりと付け足した。
「……ていうか、なんか、確かにあのカラオケ店、前に通りかかった時も帰る途中、変な気配したんだよな」
「……」
「背筋がゾワッてする感じ。普通の人間なら多分気づかないレベルだけど……でも、俺はちょっと、嫌な感じした」
優斗が静かに眉をひそめた。
「……本当に、霊的な反応だったの?」
「多分。だから、今日誘ってきたヤツには“やめとけ”って言ったよ」
「へえ、珍しく止めたんだ」
「でも、他の生徒が行くかもじゃん?……もしも何かあって、取り返しつかなくなったらって考えるとさ……」
麻斗はそこで、いつもの調子に戻ったように笑った。
「俺らで平和を守りに行かなきゃ、じゃん?」
「……正義の味方みたいな言い方しないで」
「えー、俺かっこいいこと言ったと思ったのに」
「かっこいいって思う時点でかっこよくないから」
「ぐっ……辛辣」
でも——優斗はふうっとひとつだけ息を吐いて、鞄を肩にかけ直した。
「……どうせ行くんでしょ?なら僕も行くよ。放っておけないし」
「さすが兄貴!やっぱわかってる!さすがヒロイン!」
「帰りにその発言、後悔させてやるから覚悟しといて」
夕焼けに染まる道を、制服のまま歩いていくふたり。
麻斗は鞄を肩に引っ掛けながら、もう片方の手でスマホを操作していた。
「えーっと……隣町のカラオケボックス……404号室があるのってここか?」
画面をタップしながら、楽しげにカバンをブンブン振る。
「なあ優斗ってさ、歌うまかったっけ?」
前を歩いていた優斗が、ぴたりと足を止めた。
「……は?」
「いや、そういやカラオケとか最後に一緒に行ったの、いつだっけ?中学の頃か?
お前、あの時“採点モードやめて”ってちょっとムキになってたよな」
「そもそも君が全部アニソンでハモり入れてきたせいだろ」
「だって俺、血が騒いじゃうんだもん!」
「……今日は騒がないで。絶対。ハモってくる“誰か”と、君のせいで区別がつかなくなるから」
「ひっでぇ!俺、ハモり怪異扱い!?」
「いつも騒がしいんだから少し黙ってて。
怪異より目立ってどうするの」
「えっ、なにそれ……ちょっと褒められてる?」
「褒めてない」
麻斗がショックを受けたようにうなだれる後ろで、優斗は少しだけ、ほんの少しだけ、口元を緩めた。
そうして向かった先は駅前のショッピングモールから少し外れた裏通り。
表の喧騒が嘘のように静まり、古びたビルがひとつ、夕焼けに影を落としていた。
その2階、看板のネオンだけが妙に元気に光っている。
《カラオケOK!》
「……ここらしい!」
麻斗がスマホの画面を見ながら言うと、顔をパッと明るくして、カバンをぶんと振った。
「入ろうぜ!」
そのまま、何の迷いもなく自動ドアの前へ。
「ちょ、ちょっと……」
「だいじょーぶだって!ただの噂、噂!
あ〜でも“ハモってくる誰か”ってどんな感じなんだろ。ピッチ完璧だったら逆に嬉しくね?」
「そういうことじゃないから」
苦言を呈する優斗をよそに、麻斗はずんずんと中へ入っていく様子に、優斗もため息をついてその後に続いた。
自動ドアが音もなく開き、店内に入った瞬間、ふと——
(……なんだ、この空気)
優斗の眉が、わずかに寄った。
冷房の風が肌を撫でたのではない。空間そのものが、じっとりと纏わりついてくるような、
霊的な“濁り”を含んだ気配。
(……ある。これは、いるな)
「いらっしゃいませ〜、お二人様ですか?」
カウンターの店員は、ごく普通の接客スマイルだった。
でもその背後に貼られた部屋案内図の中——
ひときわ端にある“404”の文字だけが、やけにくすんで見えた。
「404空いてますか?」
受付カウンターで麻斗が聞くと、店員は一瞬だけ視線を止めてから、にこりと笑って頷いた。
「えぇ、空いてますよ」
「じゃあ、そこで!」
麻斗はあっけらかんとそう言って、部屋番号の書かれたレシートを受け取ると、優斗を振り返った。
「よし、行こうぜ!」
「……うん」
エレベーターに乗り、廊下を進んで、指定された“404”の扉の前に立つ。
パッと見はどこにでもあるカラオケルーム。
けれど——
「うわぁ……呪われてんなあ……」
麻斗が扉を開けた瞬間、眉を顰めてぽつりと漏らした。
「パッと見は普通のカラオケボックスだけどさあ……この、ねっとり絡みつく感じ。空気が重い。湿気じゃないんだよな、これ……霊気、だな。多分」
部屋の奥に入ると、ほんの少し、空気の“層”が違うように感じた。
音を吸い込むような妙な静けさと、肌に触れた感触が重くなるような鈍さ。それでも麻斗は構わず部屋に入り、テーブルに備え付けのデンモクを掴むと、優斗に軽く放り投げる。
「ほれ、兄貴。セトリ組んどいて」
「……僕、今回は調査で来たって認識なんだけど」
「違うよ、調査と娯楽はセットってこと。ポテトフライとコーラも頼んだ!」
「注文、早っ……」
「勝負は腹が減ったら負けなんだよ。ほら、戦場ではまず腹ごしらえって言うだろ?」
「聞いたことないんだけどその格言……」
ふたりのやり取りが部屋に響く。けれど、その直後——部屋のスピーカーが、“誰も触っていないのに”ふっ、と小さく電源が入った。
(……始まった?)
優斗の指が、デンモクの上で止まった。
「じゃあ〜〜優斗の声、た〜のしみ〜〜〜」
麻斗の間延びしたからかい声が、部屋に響く。
「……調査なんだけど」
そう言いつつも、優斗はしぶしぶデンモクを操作し、一曲、適当に無難なバラードを選んでマイクを手に取った。
(……別に普通に歌えばいいだけだろう。ハモりが入るなら、そっちの反応を見ればいい)
そして無難な歌声が部屋に響き、そして曲はサビに差しかかり、優斗は声を張って、マイクに意識を集中する。
と、そのとき——ザリッと画面にノイズが走った。
一瞬、優斗の後ろに“何か”が映った気がした。苦悶の表情。濡れた長い髪。
そしてそのまま、画面いっぱいに女の霊がねっとりと顔を近づけてきた。
「なんだこの歌声ぇぇえええええ!!」
テレビから、叫ぶような声が響く。
「期待外れすぎるぅうう!ハモることもできないぃいい!!!」
ブフォッっと麻斗が思いきりコーラを吹いた。
「お前歌声で怨まれてるのおかしいだろ!?腹よじれるって!!」
「いや知らないんだけど!?ていうかそこ!?ハモり期待されてたの!?!?」
「“声が出なくなる”って、プレッシャーとかダメ出しの圧で精神やられるやつ!?呪いっていうか人格否定系!?」
「ねぇ、そういうの、いちばん効くんだけど!!!」
画面の霊は、眉をひそめたまま、マイクに向かってブツブツ呟いていた。
「もっとこう、魂で歌えないの?響かないのよ……音霊が死んでるのよ……表情も感情もないじゃない……本当にヒロインなの、あなた?」
「ちょっと待って!?今完全にキャラとしての批評受けてない!?」
曲が終わると、睨みつける優斗と笑いすぎて肩で息をする麻斗が、優斗の肩を叩いていた。
「どんまいどんまい優斗!次は俺な!」
麻斗がコーラで喉を潤しながら、笑いを堪えてマイクを奪う。
「俺は期待外れとか、そんなこと言われねえと思うけどな〜?」
そう言って、サクッと選曲。
テンポの良いロック系の曲を入れて、ノリノリで歌い出した。
「おーれは〜♪」
——その瞬間。
「ぎゃぁぁああああああッ!!」
Aメロ一発目で、画面の中の怪異がけたたましく悲鳴を上げた。
液晶越しにぐにゃりと歪んだ霊の顔が現れ、
両手で耳(?)を押さえながらもがきだす。
「溶けるうううう!!なんだこの声波あああ!!!ぎゃぁぁああああッッッ!!!痛い痛い痛いぃぃ!!」
「うるせえ!!歌えねぇだろうが!!!」
麻斗がマイクを握ったまま叫ぶ。
「Aメロから溶けてんじゃねぇよ!せめてサビまでは聴けやあぁぁ!!」
画面の中でのたうち回る怪異と、麻斗が画面に怒鳴ったそのとき——
「失礼しまーす、ポテトになります〜」
カチャリと扉が開いた。
金髪ピアスの若い店員が、トレイを手に入ってきたが、そこに広がるのは“テレビ画面に向かって全力で怒鳴る高校生”の図。
店員の目が、一瞬で死んだ。
「……ご、ごゆっくり……」
トレイをそっとテーブルに置き、逃げるように扉を閉めた。
パタン。
「……」
「……」
「……兄貴、今の店員の目、見た?」
「……“人にしちゃいけない顔”してたね……」
優斗は頭を抱えていると、パチンと突然、照明が落ちた。
部屋の中が真っ暗になり、一瞬で静寂が支配する。優斗が手を伸ばしてマイクを下ろそうとした瞬間。
「……よくも……」
闇の中、濡れた女の声が響いた。
「よくも……あれだけ、すごい霊気を漂わせておきながら……ッ」
ビリ、と空気が揺れる。
「下手くそッッッ!!!」
ドン!とテーブルが揺れ、スピーカーからノイズ混じりの怒声が響く。
「まるで……プロのライブかと思って見に行ったら、素人が出てきてカラオケ大会してた時の絶望を味合わせてくれたわね……!」
「兄貴、それ俺じゃねぇよな!?俺じゃねぇって言ってくれ!?」
「……明らかに僕の方を見てる気がする……」
「さらに……さらにッ!爆音の退魔の波長を飛ばしてくるなんて……!!」
ビリビリとスピーカーが鳴り、モニターにノイズが走る。
そして——パッと画面が点灯。
そこに映ったのは、いつの間にかステージライトの下でマイクを握った霊の姿。
ボロボロの制服。濡れた髪。
それなのに……妙に歌う気満々の立ち姿。
「……聞きなさい。私の、歌を……!」
ブオンッとスピーカーが鳴る。
重たいBGMが流れ出し、部屋の空気が震える。
「兄貴、これマジで……怪異が歌で殺しにくるぞ!!」
「カラオケで殺されるとか聞いたことないんだけど……!」
麻斗が椅子を蹴って立ち上がる。
「……くっそ!!だったら……だったら俺も対抗して歌ってやる!!俺の歌で退魔の波長のっけて、ぶっ飛ばしてやるからな!!!」
デンモクを勢いよく操作し、ハイテンションなアニソンを選曲。
マイクを握りしめると、魂の叫びのように一発目を叫び出す!
「全っ力ぅぅぅ〜〜〜でぇぇぇええええええ!!」
波長が走り、空気が揺れ、画面の中の霊がビリッと怯むように体を揺らした——その時だった。
「……そこ!!!」
びしっと霊が、手をピンと突き出して麻斗を指差した。
「半音低い!!!」
「はぁ!?」
「そしてそこからのサビ!!高音ッ!出てない!!!」
「いやちょっと待て今のとこ感情全振りで歌ったとこだぞ!?評価ポイントそこ!?」
「波長の出力、感情とシンクロしてんでしょ?
だからこそ!ブレが出る!!不安定ッ!!!」
「うるせぇ!!アイツ、現世のボイトレ講師より厳しい!!」
「さっきのロングトーン!後半息漏れてるし尻上がり甘い!ダメ!やり直し!!」
「ダメージこっちが受けてるんだけど!?」
その瞬間——麻斗の波長が、明らかにしょんぼりとしぼんだ。
「あれっ!?波長出力……!?」
「……やばい……ダメ出しで、凹んでる……」
画面の霊は腕を組みながら、冷たく笑った。
「その程度の自信で“歌で祓う”とか、ちゃんちゃらおかしいのよ。せめて魂から響くもの、見せてみなさいよ……下手くそ!」
「ぬぉおおおお……精神攻撃が……思ったよりキツい……!!」
怪異の怒号と麻斗の叫びが飛び交うカラオケルーム。空気はバチバチと震え、しかしその中で、優斗は一歩、机から立ち上がっていた。
目立たぬよう、そっとスピーカーの裏に回り、端子や電源コード、機械の接続部を手早く確認していく。
(オーディオの構成……退魔術の干渉には問題ない。術式展開、いける)
スッと指先をかざす。
霊気に淡く光る細い線が、スピーカーからアンプ、天井の照明、床のモニターへと走るように広がっていく。
まるで“この部屋そのもの”を一つの術式にするように。
「うっわーもうやだー俺の自信が息してない〜〜!」
「ハモリも雑!ブレスも迷ってる!あんたの音程、ローラーコースターみたいなのよ!!!」
「そこまで言う!?俺けっこう頑張ってんだけど!?」
激しく続く歌唱対決(という名のダメ出し)の最中、優斗は静かに、最後の仕上げに取りかかっていた。
背伸びして、スピーカーの上にそっと手を当てる。
「……退魔波長、増幅術式。転送開始」
ふわり、とスピーカーの内部がうっすら光る。部屋に漂っていた霊気が、少しずつ押し返されていく。
優斗は、そっと目を閉じ、微かに笑ったように口元を緩める。
(……やれ、麻斗)
その一言が、テレパシーとなって、まっすぐ麻斗の心に届いた。
(……信じてたぜ、優斗)
麻斗の脳内に響いた優斗のテレパシーに、ふっと口元を吊り上げ、デンモクを握り直し、迷いなく十八番のロックナンバーを入力。
イントロが流れた瞬間、部屋中のスピーカーから霊気が揺れた。
歌いだせば、退魔の波長が、部屋全体を震わせるように響き渡る。麻斗の声に込められた“熱”と“魂”が、まるで音となってこの空間を清めていくようだった。
モニターの中、怪異の霊がピクリと動きを止めた。
「……ッ!」
その顔が、ぐにゃりと苦痛に歪む……かと思いきや。
「……あんたたちの絆……感情……ばっちり届いたわ……」
どことなく、満足そうに。
「これが、魂のハーモニーってやつね……っ」
そう言い残して、霊の姿は、ふわりとスモークのように薄れていった。
機械のノイズがピタリと止まり、ルームの照明がカチンと再点灯。
静寂が戻ったカラオケルーム。
麻斗は、最後のフレーズを決めたあと、マイクをくるりと指に引っ掛けながら振り返った。
「……終わったな」
その顔には、勝者の余裕のニヤリ。
ソファに腰を下ろしていた優斗は、静かに肩をすくめる。
「……当分、カラオケには行かない」
「え〜!?せっかくセトリ考えてきたのに!“魂で歌うアニソン選”!」
「なおさら行かない理由になったよ」
その後、ポテトは冷めていたが、それでも、2人は少しだけ笑いながら食べた。
◆ ◆ ◆
あれから数日後のこと。
放課後、カラオケの騒ぎが嘘のように静かな日常に戻ったある日——優斗と麻斗は、いつものように柊神社に顔を出していた。
けれど、その中で麻斗は、ぐてぇっと拝殿の縁に寝転びながら文句を言っていた。
「なぁ〜〜、今日くらいさぼってもよくない? この前の怪異、魂ごと浄化したし、俺的には全力出しきった感あるんだけど」
「……あれは遊んでただけでしょ」
優斗は膝を立てたまま、文庫本を片手に答える。
柊神社の裏手からは、鳥の声と風の音。穏やかすぎるくらい穏やかな空気だった。
しかし——ふいに。
ガラッ、と拝殿の引き戸が開き、煙草の匂いとともに現れた男が、やれやれと首を振った。
「……お前ら。のんびりしてるところ悪いが、次の仕事だ」
柊宗一郎だった。
「ちょうど今、依頼者が来てる。犬神千紗って女だが……ちょっと込み入った話だ。お前らも同席しとけ。勉強になるからな」
「犬神……って、あの“犬神”か?」
麻斗が身を起こす。
「ああ。……お前らみたいに変わった体質じゃないが、曰く付きの家系ってやつだ」
柊が顎をしゃくる。
その奥、社務所の客間には、まだ若い少女がぽつんと正座していた。
薄い色のワンピースに、伏し目がちな表情。
だけど、その背後に——わずかに見える、影のような……もう一つの“気配”。
優斗は思わず眉をひそめた。
麻斗も、その気配に気づいたように、口を結ぶ。
「……なぁ兄貴。あれ……」
「うん、いる。間違いなく……何かが、憑いてる」
カラオケで笑ったあの夜とは、明らかに異なる空気。霊ではない、もっと深く結びついた“何か”が、あの少女の背にいた。
「じゃ、行くか」
柊が振り返らずに歩き出す。
その後ろを、双子の兄弟が、また一歩、非日常へと足を踏み入れていった。
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