第4話



それは深夜。ミッドナイト。

茂雄は足元のチクッとした痛みでジャンプアップ!


そこにいたのは、体長10センチの銀色で、なんじゃこりゃあなクリーチャー。

紛れもなくサメ! まさしくシャーク! でも体表は松の樹皮っぽくて、ヒレの代わりに松葉がフサフサ。こいつが茂雄の足の親指に、ちっちゃな歯でガブリついたんだぜ。


「なんじゃ、この珍妙な生き物は!? 新手の害虫か!?」

茂雄はベッドから飛び起きた。物音に気づいたユキが、パジャマ姿で部屋に飛び込みスマッシュ。


「どしたの、じーちゃ……って、ヒイイイイ! 出たー! G!?」

「こやつ、ワシに咬みつきおった!」

「ちょ、待って! これサメじゃね!? しかも松生えてるし! 地上で動いてるし! 何このキメラ生物、ヤバすぎでしょ!」


ユキ、絶叫! かと思えばダッシュで部屋に戻り、持ってきたるは……スマホ。

動画! 写真! バッシャバシャと撮りまくり。


「バズる! これは絶対バズる!」

「そんなことしとる場合か。はやくこいつを退治するぞ! うお、飛んだ!」

「いや、じーちゃんダメだって! 捕まえよ! テレビ呼ぼ、あ、ユーチューバーのほうがいいかな?」


やいのやいのと大騒ぎの間に、謎のサメ生物はシュッとどこかへ消え去ったのであった。

チーン。


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