教えてなこなこ先生!
だみんちゃん
第1話なこなこ先生とだみんちゃん、万博会場での大冒険~
「教えて!なこなこ先生」
~なこなこ先生とだみんちゃん、万博会場での大冒険~
大阪・夢洲の万博会場。
開幕初日、朝の夢洲駅に人々が続々と降り立つ中、なこなこ先生は悠々とスマホを片手に現れた。
情報強者の彼女は、すでに入場チケットのQRコードをスクリーンショットに保存し、万博IDも完璧に管理済みだ。
一方、だみんちゃんは改札を出るや否や、困惑の表情を浮かべていた。
「なこなこ先生!シャトルバス、予約してないと乗れへんて言われてん!タクシー乗り場も見当たらへんし、会場まで歩かなあかんみたいや…」
「そうそう、夢洲駅のシャトルバスは全便事前予約制で、予約なしは乗れないんだよ。タクシー乗り場も混乱しててほとんど見当たらないし、歩くしかないね」
となこなこ先生は冷静に説明。
だみんちゃんはVRChatのアバターのコスプレ姿で、周囲の視線を浴びながらも、気合いを入れて歩き始める。
「ほんまに大丈夫かな…」
と呟くと、突然会場近くでエアガンを手にうろつく男が現れ、警察が駆けつける騒ぎに遭遇。
緊張が走る中、二人は足早にその場を離れた。
やっとの思いで入場ゲートにたどり着くと、そこでは通信トラブルが発生。
QRコードの読み取りができず、5時間以上も雨に濡れながら待たされる人々の長蛇の列ができていた。
「もう限界や…」
とだみんちゃんが嘆くと、なこなこ先生は
「ガス抜き管のポールに貼ってある『剥がしてはいけない』シールをこっそり剥がしてガス検知してみたら?」
と冗談交じりに提案。
スマホはギガ不足でWi-Fiも繋がらず、充電も切れかけ。
やむなく200円の紙マップを購入し、長い列に並びながらも地図を頼りに進む。
トイレに向かうと、デザイナーズトイレのランプが故障し、使用中か空きか分からず混乱。
さらにトイレの一部は壊れていて、石が落ちてきそうな休憩所で待ち合わせをする羽目に。
そんな中、なこなこ先生は悠然と現れた。
「さすが情強のなこなこ先生、トラブル知らずで到着ですね」
とだみんちゃん。
「事前準備と情報収集が命よ。QRコードは事前に保存、シャトルバスは予約済み。スマホの充電もモバイルバッテリーで完璧。これが情強の力さ」
となこなこ先生は微笑んだ。
二人は笑い合いながら、混乱の中の万博会場での冒険を始めたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます