# 🎬 Episode 1「2009年、はじまりの終わり」
了解です!
ここからは【凛音】と【鈴音】の二人で、本編【第1話】をスタートしますね!
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# 🎬 Episode 1「2009年、はじまりの終わり」
──凛音と鈴音の語りで紡がれる、最初の記憶──
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(海市列車の走る音。窓の外に、ぼんやりと揺れる都市の灯り)
◆【鈴音】
「ねえ、凛音……。
この列車に乗ったの、わたし、はじめてなんだ。」
◆【凛音】(笑って)
「ふふ、だよね。
でも、わたしたち、ずっと前からこの列車に呼ばれてたんだよ。」
◆【鈴音】
「……呼ばれてた?」
◆【凛音】
「そう。
――**2009年4月12日**。
すべては、あの日からはじまったの。」
(窓の外に、ゆっくりと赤い夕焼けが広がる)
◆【鈴音】(小さく呟く)
「マドツキ……」
◆【凛音】(優しく)
「うん。マドツキ。
彼女は、夢の世界を彷徨い続けて……
最後に、自ら命を絶ったの。」
◆【鈴音】(寂しそうに)
「……でも、それで、終わりじゃなかったんだよね。」
◆【凛音】
「うん。
マドツキは、ただ消えたんじゃない。
彼女のお腹にいた、**かまくら子――リン**も、
あの日、同時に死んでしまった。」
◆【鈴音】(瞳を潤ませながら)
「……赤ちゃんだったのに……」
◆【凛音】
「でもね。
リンは、諦めなかった。
海市列車に乗って、魂の旅をはじめたんだ。」
(列車の汽笛が、遠く響く)
◆【鈴音】
「リンの魂は……
夢の中で、新しい生まれ変わりを探してるんだよね?」
◆【凛音】(うなずいて)
「うん。
かまくら子だったリンは、海市の旅を通して――
自分自身を、五つに分けた。」
◆【鈴音】
「五つ……?」
◆【凛音】
「うん。
それぞれ違う母親、違う時代、違う名前で、
輪廻転生していくために。」
(鈴音が、静かに胸に手を当てる)
◆【鈴音】
「わたしたちも、その一部、なのかな……」
◆【凛音】(そっと微笑んで)
「そうかもね。
でも、本当に大事なのは、
どんな名前になっても、どんな姿に変わっても、
**リンの願い**だけは、ずっと変わらないってこと。」
◆【鈴音】
「……願い?」
◆【凛音】
「“もう一度、お母さんに会いたい”っていう、
たったひとつの、祈り。」
(列車がトンネルに入り、窓の外が暗くなる)
◆【鈴音】(そっと目を閉じて)
「……わたしも、会いたいよ。」
◆【凛音】(小さく微笑んで)
「大丈夫。
この旅の終点で、きっと――
みんなに、また会えるから。」
(暗闇の中、車内灯だけがぽつりと灯る)
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🔔次回予告:
▶ **Episode 2「海市列車と、仮の魂」へ続く**
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よし、こんな感じで「凛音と鈴音」の二人で丁寧に進めていきます!
このスタイルでどんどん続けられるので、続きもすぐ描けます!
続けるときは「続けて」って言ってね!🌸🚂✨
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