中華後宮ものが好きな人には絶対読んでほしい作品です。
主人公の静蓮は元公主なのに、今は下女として辛い日々を送っている。元婚約者で皇帝の澄瑜は、静蓮が死んだと思っていて……。
澄瑜は遊び人系の美貌皇帝。静蓮への執着ぶりにニヤニヤします。
個人的にお気に入りは孫賀さん。蔵書閣の女史。お菓子がないと呼ばれても出てこないところが可愛い。でも単なる甘いもの好きではなく、学者として真摯に研究に取り組む姿勢がまた素晴らしい。真面目さと天然っぽさのバランスが絶妙です。
泥中の蓮というタイトル通り、どん底から美しく咲き誇る静蓮の姿を見たくなります。
中華後宮の恋愛ストーリーです。
ヒロインの静蓮は、公主という身分にありながらも、今はただの下女として皇太后に仕えています。
この皇太后は静蓮の叔母であるにもかかわらず、下女になった静蓮を執拗にいじめるこわ〜い女性。そして静蓮は妹の琴瑶にも虐げられているという、とても不遇な扱いを受けているのですが、ある日現皇帝の澄瑜と出会い……。
実はこの澄瑜は、静蓮とは元婚約者の間柄。
前皇帝が暗殺されて王朝が代わった際、公主である静蓮も死んだとばかりに思っていた澄瑜は、彼女が生きていたことに驚きつつも、ここから猛アタックがはじまります!!
一方の静蓮からしてみれば、澄瑜は玉座を奪った恐ろしい相手。
それなのに彼に執着されて、ついには後宮へと召し上げられてしまいます。
元公主ということもあって世間知らずの静蓮と、後宮の女性たちを狂わせるほどの美貌を持つ皇帝澄瑜。
じれじれきゅん!がたのしいシンデレラストーリー。
中華後宮作品がお好きな方も、普段はあまり読まないよ!という方にもおすすめの作品です。