　今日は文化祭！

　と言っても私の高校、全クラス劇しかやらない。模擬店なし飲食なし。

　みっちり1時間、劇を見る。

　青春性という意味で非常に欠けるが、案外演技を見て回るのも楽しいもの。一種の映画感覚で楽しめる、クオリティが良ければ。

　ここ数日で、1年生のインフルエンザ感染者が増えた。おかげで劇の役者が足りない事態が多発する。最高で10人くらい休んでたり。

　私のクラスは上手く補強できたが、友達のクラスは忙しいことになっていた。

　劇が始まってから役者が足りないことに気づくという天然ぶり。1人2役やったり。違う公演ではジーニー役がアラジンしたり。登場人物消したり。

　物語といえば、私はフィクション作品を味わったあと、現実世界に戻ってきたときに襲われる、あの喪失感虚無感に毎度いたたまれなくなる。特に恋愛。

　ここは比べてはいけないか。

　そういえば人と比べるってことなら、いつの間にかしなくなったなあ。あんなに厄介な比較グセだったのに。

　たしか辞めようと思って辞めたんじゃない。

　理想との差を縮めるために努力してれば、なんか、気にならなくなるときが来る。

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