第2話 リアルじゃ出来なくてもゲームなら!
色々探索するか!と意気込んでみたはいいもののどこに行けばいいか分からずなんでチュートリアルをしない様にしたのか嘆きつつ、とりあえず自分のことを鑑定してみた。
「あぁなんでチュートリアル無しにしたんだろう…まぁいいか。これはこれで楽しめそうだしね。じゃあ、とりあえず【鑑定】!おぉ自分のことを鑑定すると中々面白いな!」
【名前】:テルテル
【性別】:男性
【種族】:人族
【称号】:なし
【職業】:魔法使い
【レベル】:1
【ユニークスキル】:化学 1
【ノーマルスキル】:鑑定 1収集 1敵対感知 1魔力操作 1火魔法 1風魔法 1
【体力】:15
【攻撃力】:18(+3)
【魔力】:20(+5)
【防御】:20(+5)
【素早さ】:15
【運】:16(+1)
【頭】:アホ毛(運:+1)
【胴】:初心者の胸当て(防御:+5) 初心者のポーチ
(容量:5)
【腕】:なし
【脚】:初心者のズボン
【靴】:初心者の靴
【装備】:初心者の杖(魔法+5) 初心者のナイフ(攻撃力:3)
【スキルポイント】:0
「ア、アホ毛って装備品判定なのか…そして+1がなんとも悲しい…【スキルポイント】ってどうやって手に入れるんだ?わかんないから、とりあえずレベル上げしようかな…えっと今レベル上げできそうな場所は【はじまりの森】かなちょうどこの広場から真っ直ぐで行けそう!その間に【化学】が何が出来るかの確認だな!どれどれ?『レベル1:熱運動』効果はっと『空気中又は液体又は固体にある十個の分子を動かせる』かなるほど…もしかしたら液体→固体とか液体→気体とか出来るかもな…あとは熱を発生させるぐらいか?なんか使い所が難しいな…」
♢♦♢♦♢♦♢
噴水がある広場から真っ直ぐ進みつつ、俺以外にどんなプレイヤーがいるかキョロキョロ見ながら歩いて行くこと約三分俺は【はじまりの森】に何事もなく到着した。
「ここが【はじまりの森】かぁ……鬱蒼としてる森を想像してたからちょっと明るいだけでだいぶマシだな。どんな魔物が出てくるんだろう!ちょっとワクワクするなー」
と胸の中の興奮を隠しきれないまま、森の中へ入って行った時小さなスライムがゴブリン3体に囲まれていた。
「え?まじかあれはゴブリンか?でもなんであのスライムのことを囲んでるんだ?まさかとは思うが……虐めか?」
ゴブリンの目的を気づいた俺はESO初めて約10分後ゴブリンの集団虐めをドン引きしながら見ていた。
「小さなスライムは可哀想で助けたいが今の俺には【化学】と【発火】と【そよ風】しかない……まだレベルが低いから助けられない………」
自分に力がなくて小さなスライムを助けれそうにもなくて何も言えない気持ちになっていたが俺の頭の中に一筋の光のような考えが浮かんできた。
「いやでもここはリアルじゃない!ゲームの世界だ!だったらリアルじゃ出来ないことをするのがゲームの醍醐味じゃないのか!?だったらあの小さなスライムが助かるまでリスポーンすればいいじゃないか!だったらもうやるしかない!!」
そう意気込んで俺は一対三の完全不利対面に挑むのであった。
「うおおおおおお!兎に角やるしかない!とりあえずやれるだけやってみるか!【発火】!【発火】!【発火】!」
『ギャ!?』『ギャギャギャ!』『ギャ!ギャ!』
現在俺の最高火力である【火魔法】の【発火】は魔力を三しか使わないが地面に火を付けるだけなのでダメージはかなりしょぼい。頼みの綱の【化学】はこの状況で使うのは難しそうなので使えない。だがゴブリン三体を火傷にし持続ダメージを与えつつナイフで攻撃すれば勝機はまだある。
『ギャ!』
「イッタ!マジで痛え!お前の引っ掻きの一撃だけで体力五削れちまった!だがお返しだ!おら!」
ナイフでゴブリンの脳天を狙って刺して一体は魔石にできたがそれでも圧倒的不利には変わりない。
「まだまだぁ!!【発火】!【発火】!」
『ギャ!ギャギャ!』『ギャギャ!』
「痛え!さらにやっべぇ!挟まれちまった!こりゃリスポーン待ったナシか?だか!今の俺は諦めが悪いんでね!おら!」
その時【キーン!】という音と同時に【クリティカル!】というウィンドウが浮かんだ。そして【レベルが上がりました!】というウィンドウも浮かんだ。そして全ステータスが一づつ上がっていた。
「おっしゃあああ!今日の俺はツイてる!このままのペースで行くしかない!!【発火】!」
『ギャ!ギャギャ!』
「痛え!まじで慣れねぇ痛さだ!しかももう1回も受けられねぇ!体力も1だしよ!!これでラストの【発火】!」
どちらもあと一撃でやられるまさにサドンデスな状況…どっちに勝利の女神は微笑むのか…!?
*****
このゲームの魔物は体力が0になった時死体は出来ずに魔石などの素材をドロップします。書き忘れていました。ごめんなさいm(_ _)m
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