承
が、そこに!!!!
男が通りかかった。
「ああっ! よかったあ。ちょっと、そこのおじいさんや!」
男は、そこそこのおじいさん。
「おおあんたこんなとこで何しとるだあちなみにわしは
動的早口の
石像のようにただ佇んでいるだけの日光千代おばあちゃん(生きててえらい!)。
「タバコがなくて、力が出ないの!」
「はぁ? 何言っとるだ? さてはあんた今流行りの
与一おじいさんは、体のみならず、興味も若い。
「だーかーら、タゔぁコがないと、うおおきんぐできないぬ!」
噛み合っているようで噛み合っていない、会話、と入れ歯。
「まぁなんでもええわい。とにかく、わしんちに来るといい。こんなとこで見捨てるわけにもいかねえ。そうだ、朝どれのナスとトマトがある。それ食って、元気出せ!」
「ナスぅ? トマトぉ? そんなものいらな————ちょっとまって。ぜひ、ぜひぜひ! くださいな! ナス! トマト! タバコおおおッ!」
「タバコはねえが……まぁ、来るといいさ」
与一おじいさんは、ガチガチ
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