兎に角、何も言わず読んで欲しい! 優しさと切なさの溢れた作品

事故により昏睡状態となった女子高生・小春の意識は、
医療用仮想空間《パーフェクト・リブート》に接続された。

そこは、深層同期制御装置によって記憶や感情が再構成される、もうひとつの世界。
仮想とは思えないぬくもりの中で、小春は不思議な少年・ミズキと出会う。

眠る前の「記憶の欠片」を辿るうちに、小春は、自分が事故ではなく
“誰かに突き落とされた”可能性に気づいていく。
そして浮かび上がる、裏切りと、この世界に仕組まれた“優しすぎる嘘”。

これは、失われた日常と大切な人をもう一度見つけるための、
――再起動(リブート)の物語。

仮想と現実が交差する、切実なSFヒューマンドラマ。


設定の作り込みが凄い! 本作を執筆した筆者の才能が怖すぎる。
まさに、おそろしい子の類を感じざるを得ない……   

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