魔法の手芸店で、誰かの笑顔の後押しを。

魔法が使えず、そのせいで就職活動もうまくいかないララ。
そんな彼女が見つけたのは、魔法のかかった商品を販売する、魔女の経営する手芸店。
自分で魔法をかけるわけではないので、販売するのなら魔法の使えないララでも可能。なによりこのお店の素敵な作品に魅せられたララは、ここで働く決意をします。

こうして手芸店で働くことになったララですが、やってくるお客さんは、みんなどこか悩みを抱えた人たち。
商品にかかった魔法でバシッと解決なんてできたら便利かもしれたせんが、魔法というのはそこまで万能ではなく、できることといったら当人の努力に対するほんの少しの力添えくらい。
ですがそれでいいのです。悩みや困難を解決するのは、あくまでそれに直面する人たち。
どうすればいいかたくさん悩んでたくさんがんばる。そんな人たちだからこそ、魔法の力が活きる。そして悩みを解決した後は、みんな笑顔になれる。

そんな素敵な笑顔溢れる手芸店。
読んでいてほっこりした気持ちにさせてくれます。

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