第15話再会
タニヤマ「なんかお前と話すの久しぶりちゃう?」
ソトナカ「まあ夏休みで滋賀に帰省してたからな。」
タ「へえ、なんかエロいな。」
ソ「帰省を何と勘違いしてるん?」
タ「いや、違うのよ。うちって7個くらい上の従姉妹のねーちゃんがいたのよ。で、俺が中学ん時に大学生で急に露出とか激しくなって。なんかそれ以来、帰省って聞くとエロく感じるのよ。」
ソ「悲しき性欲モンスターやんけ。」
タ「でも同人誌とかだと、そういうのよくあるじゃん。久々に会った親戚のお姉さんがめっちゃ色っぽくなってたとか。なんかそーいうのなかったん?」
ソ「人の親戚に何を求めとんねん。まあ、あるにはあったけど。」
タ「あったん⁉︎ちょ、マジでそれ教えてや!」
ソ「なんか、長かった髪をバッサリ切ってて、派手な色に染めてたな。」
タ「おいおいおい、清純だった子が夏休みに危ない遊びを覚えてヤンチャになってるやつやん!従姉妹とか?」
ソ「まあ、うちのオカンやけどな。」
タ「オカンなんかい!ババアがただ髪切って染めただけやんけしょーもない!」
ソ「髪の毛紫になってたわ。」
タ「ババアしか染めん色やんけ。豹柄とか好きやろお前のオカン。他は何かないん?」
ソ「他だと、いつの間にかお酒とか飲むようになってて。酔った姿初めて見たわ。」
タ「あー、子供だと思ってたけどいつの間にか大人になってた的なやつな。酔った親戚のねーちゃんのそういう姿見るとドキドキするよな。」
ソ「いやうちのオカンが。」
タ「オカンなんかい!髪の毛紫のババアが酒飲んどるだけやないか!」
ソ「酒乱やから、俺が子供の頃は飲んでなかったらしい。」
タ「なんの優しさやねん。ちょ、オカン以外でなんかないの?」
ソ「えーオカン以外だと…そういや前はもっと明るかったのに久々に会ったらすごい根暗な感じになってたな。」
タ「あー最近はそういうのあるよな。明るかった親戚のねーちゃんが久々に会うとインキャになってたみたいな。」
ソ「なんか、ずっと部屋にこもってネットとかやってるらしいよ。親戚が集まるから、無理矢理部屋から引きずり出されたらしくて。」
タ「あー引きこもりなんや。可愛いん?その子。」
ソ「まあ、可愛らしいとは言われてるよ。タニヤマとか好きそう。」
タ「マジ⁉︎写真とかないん?」
ソ「あるよ。ほれ。」
タ「どれどれ…ってこれお前のばあちゃんやんけ!」
ソ「お前お年寄り好きやろ?」
タ「年上が好きなだけであって、お年寄りは好きとちゃうわ!」
ソ「なんか、じいちゃんが死んでから引きこもり始めたらしい。」
タ「悲しいし触れづらいこと言うなや…。」
ソ「てか、お前の方こそどうやったん?帰省したんやろ。」
タ「うち?うちは別になんもないよ。ただちょっと、親が再婚して血のつながってない妹ができたり、小さい頃に男だと思ってた幼馴染と再開したら実はそいつがボーイッシュな女だったり、子供の頃におままごとで結婚の約束した親戚の子が16歳になって結婚を迫ってきたりしただけで…。」
ソ「それで何もないは無理があるやろ。もうそのうちの誰かと付き合えや。」
タ「いやー、それが最初に話した従姉妹のねーちゃんの件が衝撃すぎて。それ以来、俺どんだけ可愛くても年上じゃなかったら萎える身体になってしまったんよね。」
ソ「悲しき性欲モンスターやんけ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます