第10話 サウンドスペルをそのままつかうわけにはいかない

 シルバーソウルが「シルバースクール」でこころみているスペリングのやりかた。


 それは、サウンドスペルのルールを緩和したようなスペリングである。


 異世界と地球世界を行ったり来たりして商売をしている彼にとって、英語のスペリングの違いは、あまり大きくないほうがいい。よって、サウンドスペルをそのままつかうわけにはいかない。


 かといって、異世界に地球世界の英語の正書法をそのまま持ち込むことは避けたい。


 「シルバースクール」で、異世界におけるラテン文字の導入(地球出身者から見れば「復活」)をして、すこしだけ簡易化した綴り字を学習するようにする。



 単語の発音を知らなければ発音どおりに書けない。表音主義の改革案の宿命。


 それを言い始めたら、data, status, tomato には それぞれ複数の発音があり、use の動詞と名詞の発音の区別なども、・・・。


 なんだか、ややこしいことに なりそうだ。

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