おいもっと酒持ってこい!(やけ酒)から始まるザマァザマァのお話
- ★★★ Excellent!!!
すごいですよ。
今回も飛ばしてんな、って思いました。
1話から大酒かっ喰らってるヒロインですよ。
おいどうした、青嵐さんどうした。今回はやけに威勢が良いな。いや、いつもか。
いや、嫌いじゃない!
むしろ好き!
それくらい振り切れてるヒロイン好き!
私の『好っきメーター』、振りきれてカンカン鳴ってる!
さて、そんな飲みっぷりの良いヒロイン、アリス嬢ですが、あらすじにもあります通り、ちょっと前までは王太子妃でした。その上、かなり腕の良い浄化師です。この世界では何をするにも魔石が必要。こっちの世界でいうところの『電気』に該当するやつですね。魔石がちゃんと浄化されてないとエアコン的なものも使えません。
飲みっぷりも良いし、浄化師としても有能。こんな素晴らしい女性であるにも拘らず、王太子(と書いて『馬鹿』と読む。カクヨムさん、レビューにもルビ機能お願いします)はですね、
「ぼくちん、運命の女性に出会っちゃった! というわけでそっちを王太子妃にするから、君は浄化師としてぼくらを支えてね!(キャハ」
そう宣ったわけですね。
危なかったです。
ここに棍棒があったら危なかった。
王太子の頭をカチ割るところでした。
落ち着け。落ち着けと言い聞かせました。
何せタイトルには燦然と輝く『ざまぁ』の文字があるのです。こんなの品質保証マークみたいなものですから。確実にやってくれるやつですから。そもそもですね、青嵐さんは完結保障ですから。物語が始まったらザマァエンドに向かって突き進むことが決まってますから。
この王太子が迎えるのは破滅エンド確定なのです。ありがとうございます。
よしよし、いいぞ。こうなったらもうどんどん調子に乗りまくってさんざんヘイトを集めれば良いのよ。その運命の女性とかいうスー・ミラとやらと共に、どんどんヘイトを集めたら良いのよ。
さて、いざザマァするといってもですよ。
この手の輩へのザマァで一番効くやつってなんなのか、っていったら、やっぱり幸せになることだと思うんですよね。婚約破棄されてアーかわいそ、きっといまごろ王太子を思ってさめざめ泣いてるんだろうな、田舎に飛ばされて不便な思いをしてるんだろうな、ってほくそ笑んでいたら、ぜーんぜんそんなことありませんが?夫にも愛されて、生活も楽しくて幸せ!ってのが一番堪えるのです。もうこの時点でも立派なザマァ。
もうとにかく爽快感しかありません。
あっ、それから、爽快感と言えばですよ。
アリスのお兄様であるフィリップ卿。彼がもうね、爽快感しかない。もうすがすがしいまでのシスコンでね。いやもうシスコンはここまで突き抜けてこそ。世が世ならアリスのアクスタとTシャツ、うちわなどのグッズも作ったでしょうね。かなりのアリス強火担です。
キャラの一人一人が最高で全員に言及したいところですが、さすがに書きすぎだと反省しているところなのでちょっとここでやめますけど、ほんともうキャラへの愛だけで一冊出せそうなくらいの最高なお話です!
(クソッ、セイオスにも触れたかった……!)