第20話 痛覚無効
“残酷な描写”注意。
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初ダンジョンから数ヶ月。
あれからミオと一緒にダンジョンへ潜るようになったけど、最近は1人で潜ることも多い。
痛覚耐性のレベリングをして、痛覚無効の取得を目指しているからだ。
[痛覚耐性]SLv7
痛覚が鈍る。鈍化の程度は
SLvが上限に達するとスキルが進化する。
耐性の進化系は無効だってはっきり分かんだね。
スキルを使うほどSLvも上がるっぽいから、自傷と再生を繰り返しつつアンデッドを蹴散らしていく。
いやホント、[自動回復]が優秀すぎる。
マソリアだとなかなか負傷させてもらえなくて、活躍の機会が少なかったけど。
グロいもんな···つい3日前は腹を掻っ捌いたら腸っぽいヤツがデロ〜ンって飛び出たし。
痛覚には慣れたけど、貧血で頭クラクラしてぶっ倒れた時は「(ミスったな)」って思った。
ダンジョン内で気絶するのは流石に超やばかったよね、“ちょう”だけに。
···おい、笑えよ。
何度か失敗はしているけど、SLvの上げ方はやっぱり間違っていなかったらしい。
たった数ヶ月でSLv3→7は笑えてくる。
SLvの上限がいくつかは分からないけど、100までは頑張って耐えようと思う。
◆◆
また数ヶ月後。
修行の成果がコチラです↓
名前:アカリ/●●
レベル:33
力:4
敏捷:28
魔力:15
体力:7
精神:95
運:80
スキル:
[痛覚無効]SLvなし
[魅了]SLv4
[食いしばり]SLvなし
[自動回復]SLv11
[犠牲的行為]SLvなし
[復讐者の怨念]SLvなし
や っ た ぜ
とうとう痛覚無効をゲットだぜ。
いや長かった···半年くらい掛かった。
痛覚耐性はSLv10で頭打ちだったらしい。
SLv100まで頑張るぜwwwとか言ってた頃の自分はアホでしたね。
精神値がちょっと削れてるのは、まあ残当。
耐性あっても痛いもんは痛いし、自分の傷とはいえダンジョンアタック中ずっとグロ画像を直視するのはキツかった。もう慣れたけど。
あ、あともう一つ嬉しいことがあった。
[復讐者の怨念]SLvなし
ステータス“力”と“魔力”が大幅上昇。
程度は自分含む味方側のダメージ量に依存する。
痛覚無効の取得と同時に生えてきたこのスキル、めっちゃ強くね?
[痛覚無効]や[自動回復]と相性抜群じゃん。
頑張ってリスカしまくった甲斐があったよ。
···そう。これは[スキル]を発動するための行動だったんだよ。
だからそんな顔しないで 私は平気だから
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