キレイな物語を世の中に!

あんぜ

 

 世の中にはたくさんの物語がありますが、その中にはとても酷い内容の物語もあります。そう、私の物語のようにね! それらの物語は誰かを傷つけるものかもしれません。ただ、どんな酷い物語でも、物語の中で何が行われようとも、フィクションなら許されるのです。許されるべきです。


 少なくとも法律に触れるような、ノンフィクションを装った嘘や、特定の個人や団体を傷つけるような内容でない限りはね。


 酷い物語は世の中から消すべきだ。存在してはならない。作者は物語を世に出すからには責任を負わなければならない。誰かを傷つけるかもしれない。作者は読者を満足させる物語を書く義務がある。この物語はダメ。ここまではおk……。


 正しい側に立ったと思った万能感で『良い物語と悪い物語の境界は存在する。判別できる』と思い込んだ高慢な人間や集団は、いずれ暴走して世の中の物語を次から次へと消していくでしょう。生みの苦しみを味わい、我が子のように物語を大事にする作者も、同じく消えていくでしょうね。最後の最後に誰にも受け入れられる、キレイな物語が残るといいですね!

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