再会
第1話
「俺とお前は大学時代のサークル仲間。これ以上でもこれ以下でもないからな。」
「…分かってるよ。」
「…正直信用できない。アンタ人を裏切るの得意だからな。」
「なによ、それ…。そんな言い方しなくても良いじゃない。」
11月上旬の土曜日。
都心の日中はまだ暖かいけど、流石に夕方からは底冷えするこの時期。
私は何故か、そんな夜にマンションのベランダでお隣さんと隔て板越しに、こんな話をしている。
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